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「おもてなしマイスター」講座を受講しています|2024.秋分・水始涸


水始涸(みずはじめてかるる)

東京から、友人が倉敷に遊びに来てくれた。

「友人」と言っても、同じお茶の教室に通う先輩のことで、いわゆる「同門のお姉さま」。お友達なんて呼ぶにはおこがましいのだけれども、「ドウモンのオネエサマ」なんて言っても、周りからしたらなんのこっちゃなので、お友達ということにする。

まぁ、都内に住んでいた頃も年に数回のお茶会やお茶事のときしかお会いしたことがなかったので「まりちゃん!わたし、移住体験ツアーで倉敷に行くことになったの。会えないかな?」とメッセージが来たときは、とってもとってもびっくりした。

可愛いデニム着物で来てくださった!

彼女は幼少期を倉敷で過ごしたことがあるとのことで、移住したての頃に参加したお茶会で倉敷談議に花を咲かせ「いつか倉敷に来ることがあったら、ご連絡ください!」とInstagramのアカウントをお教えしていたのだけれども。

「まりちゃんの発信のこともあって、倉敷を二拠点生活の候補にしようと思って」と移住体験ツアーに来てくれるだなんて、思いもしなかった。でも、わたしが倉敷で情報発信していることや東京から倉敷へ移住したことをきっかけに、幼い頃過ごした倉敷へまた遊びに来てくれるだなんて。なんて嬉しいことなんだろう。

@hh_sumiwatari

同じ先生のもとでお茶を習う者同士、趣味はきっと合うだろうと倉敷天文台で営業するカフェ星の光の澄みわたりでフルーツタルトを食べたり、倉敷アイビースクエアではしゃいで記念撮影したり。

とっても楽しかった思い出の写真を東京のお茶の先生に送ったら、うれしそうに「うちの子たちが仲良くしてくれていてうれしいわ。次お稽古に来たときに、思い出話を聞かせてね」と即レスをいただいた。わたしたちが仲良くしていることを喜んでくれる人がいるって、なんて幸せなんだろう。と、二人でにっこりした #くらしきで暮らす 10月のはじめ。

やっと、長袖のお洋服に袖を通しました。

【秋分】太陽が真東から昇り真西に沈む、昼と夜の長さが同じになる日のこと。
初侯:雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ) 9月22日~9月27日
次侯:蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)9月28日~10月2日
末侯:水始涸(みずはじめてかるる)10月3日~10月7日

茶道手帳2024

「おもてなしマイスター」講座を受講しています

倉敷美観地区を関東から来たお耳の仲間と歩くたびに「障がい者手帳の提示で割引になる施設、少ないよね」「同じ入場料払っても、同じような質と量の情報を得られないなら、入るのためらっちゃうよね」なんて話をよくする。

それと同じくらい、倉敷美観地区の人たちと話をするたびに「聴覚障がい者が身近にいないから、何に困っているのか分からない」「困りごとを言ってくれれば、改善したい気持ちはあるのだけれども」なんて話をよくされる。

その中でとても興味深かったのが「倉敷美観地区にはおもてなしマイスターがいるんだから、困ったらおもてなしマイスターに相談してみなよ」というアドバイス。

おもてなしマイスター?????
となったわたしが調べた内容は、以下のとおり。

「おもてなしマイスター」とは

「おもてなしマイスター」は、倉敷市独自の制度。

倉敷市の美観地区は蔵や町屋などの歴史的な建物が多く、文化財保護の観点から改修が難しい地区。

そのため

ハード面のバリアが解消できない部分を人の手によるサポートで解消し、お年寄り、障がいのある方、小さな子ども連れの方など美観地区を訪れる方々に対し、やさしいおもてなしができる人材を育成する

ことを目的に作られた制度なんだとか。

「おもてなしマイスター」にはどうやったらなれるの?

「おもてなしマイスター」は、倉敷市役所の交通政策課が研修を実施、指定の研修を受講すると認定証と認定バッジがもらえるそうな。

ちなみに、2024年の講座は以下の画像のとおり。

倉敷市交通政策課HPより

新規で「おもてなしマイスター」になりたい人は、各講習から1つずつ受講したい講座を選んで受講するとのこと。でも、いくつ受講しても無料とのことなので、わたしはえいやっと全部の講座を受講することにした。

なぜ「取材する」のではなく自分が「おもてなしマイスター」になるの?

わたしが倉敷に来て一番言われるのが、最初に書いた「障がいのあるかたと関わったことがなくて……」という人の多さ。わたし自身が当事者だから言えるのは「そこらへんにいっぱい障がいのある当事者いますよ」ということ。

「妊娠してみて、街中に妊婦さんがたくさんいることを知った」「子育てをしてみて、街中の子連れが目に付くようになった」なんて話をよく聞くけれども。多分同じように、わたし自身が障がいのある当事者だから、街中の障がい者に気づきやすいんだと思う。

倉敷駅や美観地区で、初めて見る手話をする人や補聴器、人工内耳ユーザーは月に1回以上は見かけるし、倉敷市役所にも10人近い聴覚障がい職員がいる。車いすユーザーや白杖使用者も、三回に一回くらいは目にする気がする。

だから、聴覚障がいのあるわたしが手話通訳付きでおもてなしマイスター講座を受講することで「手話通訳の様子を見たことがある」人は増えるだろうし、それがおもてなしマイスターになりたい人だったら……。

取材できる相手はどうしても限られているけれども、講習会は大人数が参集して開催されるものなので「おもてなし」の心意気をもつ人と出会える場にもなったらいいな……。

そんなことを考えて、わたし自身が「おもてなしマイスターになってみることにしたのが今年の6月。

先日は、盲ろう介助体験をしてきました。

やっと、各講習1つずつの受講を終えて認定証の申請書をいただくことができたのが先週のこと。せっかくなので、おもてなしマイスター講座で学んだ内容も、このnoteで報告していけたらいいなと思っています。

今後は月一本程度、8~9回に分けておもてなしマイスターの受講記録を掲載していく予定。このnoteを読んで来年度以降におもてなしマイスター講座を受講する人や、おもてなしマイスターの方々と繋がったり、おもてなしマイスターを必要とする人と繋がったり……そんなハーモニーが起こったらどんなに良いだろう。ね。





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