聴覚障がいのある地域おこし協力隊を、夕方のニュースで特集してもらいました。|2024.清明・玄鳥至
季節の移り変わりを、自分のペースでのんびりと、着実に感じられる日々がこんなにも愛おしいだなんて。ね。
■ OHK岡山放送「手話が語る福祉」で特集をしてもらいました。
・でもわたし、テレビを持っていなくてですね。
この週末はたくさんの人たちから
「金曜日のニュース、みたよ!」
と声を掛けてもらった。
ちょうど夕方の18時半頃。わたしの実家も、どの地域に住んでいても必ずこの時間はフジテレビ系列の夕方のニュースがテレビに映っていた。だから、わたしがあの画面にまさか出演することになるだなんて!
と、感動に浸りたいところだったのだけれども。わたし実は、テレビを持っていないんですよね。
だから、金曜日も夕方になっていそいそと「オンライン配信ないかなぁ~」と検索したけれども引っかからず。18時を過ぎてようやく市の職員さんに
「そういえば、わたしテレビ持ってないから自分の出演番組見られないんですよねぇ」
とメッセージを送ったら失笑された。なんでこんな直前に切り出すのよと。でも、見られないと思うと見たい気持ちがムクムクと湧いてきてしまって、エディオンとかビックカメラにでもテレビを見に行こうかとも思ったのだけれども、どうも出かけるのが億劫で見ることを諦めてしまった。
だもんだから、この週末いろんなところで
「金曜日のニュース見たよ!」
と声を掛けられても
「ありがとうございます~」
と返事はしたものの、(で、どんな内容だったんだろう)と気になっては仕方がない2日間を過ごしたわけ。
それでやっと今日のお昼に、取材を担当してくれた記者さんから
「オンラインでの配信始まりましたよ~」
とメッセージをいただいてようやっと、自分が写る動画を見たのです。
(アイキャッチにも自分がドーンと出てきて、やっぱりどこか恥ずかしい)
・回数を重ねて、雑談を重ねて、とてもリラックスして臨めたインタビューでした。
はじまりは、わたしが日々文章を書いている「倉敷とことこ」のライター交流会に参加した日のこと。たまたま目の前に座っていたライターさんが、この「手話が語る福祉」という番組の元アナウンサーさんだった。(そんな偶然ある?って感じだけど、あったんですよ)
交流会の翌日には、「手話が語る福祉」の記者さんから取材依頼のメールをいただいて、カメラなしで1回、カメラありで3回に分けて取材に来ていただいた。たった7分間の特集だけれども、それを作るのにはこんなにも手間かかるらしい。
記者の生本さんもカメラマンさんも手話ができるので、手話を交えながら。それから口の形もはっきりと見せてくれたので、カメラがまわっていない間も、たくさんおしゃべりを楽しんだ。
最初はとっても緊張していたけれども、こうやって回数を重ねて雑談を重ねて、この特集の軸になったインタビューの日は、とてもリラックスしてお友達とおしゃべりするような感覚でインタビューを受けることができた。ていねいにていねいに取材してもらえて、本当によかったなぁ。
OHK岡山放送局「手話が語る福祉」のみなさま、すてきな経験をさせてくださりありがとうございました。
・アーカイブ動画はこちらです。
語りたいことは山ほどあるけれども、今わたしが言いたいことはすべて生本さんに取材してもらったので、ぜひアーカイブ動画を見ていただけたら嬉しいです。
とってもよくまとまっているので、これからはこのnoteとこの動画を自己紹介のように使わせていこうかな。
今度は、より具体的な活動の取り組みの内容で取材をしてもらえるようにがんばっていきたいです。
■ 玄鳥至(つばめきたる)
そんなわけで、ようやっと清明がやってきて、羽織も春物になって、気付けば倉敷は桜が満開。
・津山は鶴山城のさくらまつりに行ってきました。
この週末は、ちょっと足を延ばして県北の津山にある鶴山城に行ってきた。
先週市役所の職員さんに
「週末は、津山まで桜を見に行こうと思っているんですよ~」
と話したら
「あそこはマジで、人混みがすごいからね。気を付けていっておいでね」
とだいぶ念を押されたので、それはもう中目黒の桜まつりに行くくらいの、淀川花火大会に行くくらいの心持ちで、だいぶ覚悟を決めて津山まで。
・人混みが苦手なので、当日もなかなか布団から出られなかったわたしだけれども
とか言ったら、早朝の開門と同時に行ったように見えるでしょ?
でも実際は、大寝坊をかましたので倉敷を出発したのはお昼ごろだったし、津山についたころにはおなかがペコペコだったので津山名物ホルモンうどんを食してから鶴山城に到着した。もうこれは、桜なんて見れずに人を見物しに来たのだと覚悟していざ入山。
でも実際のところ、人にぶつからずに自分のペースで歩けるし、写真を撮りたいと思ってカメラを構えて立ち止まっても誰かの迷惑にならないし、でもほどよく賑わっていて。
拍子抜けするほど、最高に気持ちの良いお花見ができてしまった。
・カメラ女子×地方は、相性が良すぎて
関東や関西の三大都市圏に住んでいたら、どのお花見スポットも花より団子よりも人を眺めに行っているようなもので。写真を撮るにしても、咲き乱れる花のなかからお気に入りのひとつにフォーカスした写真を撮りがちだったけれども。
津山では、「桜並木とそれを楽しむ人々」や「桜の咲き乱れる鶴山城」みたいに、風景の一部としての桜を愛でることができて、すっごくすっごく満たされた気持ちになった。地方に移住してきたおかげで、季節の移り変わりをよりしっかりと、自分のペースで楽しめているような気がする。
出発が遅かったので、帰りは夜桜と打ち上げ花火も見ることができた。
・この桜を存分に味わうために、わたしは地方に移住したのかもしれない。なんてことを、ふと。
花火の帰りも確かに人はたくさんいたけれども、平日ラッシュの渋谷駅なんかと比べたら全然余裕で。帰り道も一緒に花火を見た人と「きれいだったねぇ」「楽しかったねぇ」と余韻に浸りながら肩を並べて歩けて。
季節の移り変わりを、自分のペースでのんびりと、着実に感じられる日々がこんなにも愛おしいだなんて、東京にいた頃のわたしは知らなかっただろう。そんなわたしが、「書くことが仕事にしたい!」とただそれだけの理由で倉敷に移住してきたこと。
とんでもなく良い選択をしたなぁと、改めてまじまじと感じた春の日の備忘録。