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倉敷の市花「藤」に寄り添ってもらいながら、移住6ケ月目|2024.穀雨・牡丹華


■ 牡丹華(ぼたんはなさく)

前回の記事でここ最近の落ち込みポイントを羅列したら、その後会った方々から「まりちゃん大丈夫?」とたくさん心配してもらいました。ありがとうございます。おかげさまで、わたしは元気です。

岡山県は晴れの国とも呼ばれていて、終日雨が降り続けている日がとっても少ない。一日のどこかでお日さまが顔を出してくれる、とても心地の良い場所で。わたしの落ち込みもわりとそんな感じなので、ずうっと落ち込んでいないのが良いところ。

というか、いやなことは忘れてしまうので次の日はケロッとしていて「昨夜はあんなに悲しんでいたのに!」と周りをびっくりさせてしまいがち。なんなら、しばらく経つと「そんなことあったっけ?」と言い出すもんだから、ウチの母はいつも呆れている。

晴れの国も時たま雨がしとしとと降ることで大地が潤うように、わたしもズーンと凹んだり浮き上がったりしながら日々を営んでいる。せっかく「移住」のキロクなんだから、そういうズーンとした日があったことも備忘録として残しても良いよね……

と思っていた矢先に、かわいがってくださっている下津井のかたから

雨の日も必要なんですよ。雨の日なければ水の循環はない。心の循環も必要だと思います。

と愛が詰まったコメントをもらってほろりと泣きました。そんな倉敷移住6か月目のはじまりです。よいスタート。

【穀雨】天からの贈り物でもある恵みの雨が、しっとりと降り注いでいる頃
初侯:葭始生(あしはじめてしょうず) 4月19日~4月24日
次侯:霜止出苗(しもやんでなえいづる)4月25日~4月29日
末侯:牡丹華(ぼたんはなさく)4月30日~5月4日

■ 倉敷市の地域おこし協力隊の紹介ページができました。

わたしが暮らす倉敷市の市花は、藤(ふじ)なんだとか。移住前は自分の住む地域の市花なんて調べたこともなかったけれども、地域おこし協力隊として倉敷に来て、住んでいる地域の特色に敏感になっている気がする。

それでね、倉敷とことこというウェブメディアでお仕事をするようになって、わたしたちの紹介バナーを作ってもらうことになった。

・わたしたちが地域おこし協力隊であること
・倉敷とことこで情報発信をしていること

の2つが分かるように、わたしたちの写真は必須。それから……配色はどうしようというところで行き詰った。

倉敷とことこは、テーマカラーがオレンジやグリーンになることが多く、最初はそれに寄せて作ってもらっていた。でも、わたしは倉敷とことこのライターでもあるけれども、それと同時に倉敷市地域おこし協力隊でもあって。

倉敷とことこっぽさも、倉敷市の地域おこし協力隊っぽさも出したいと悩んでいたときに調べたのが、倉敷の市花。それが「藤」だったというわけ。

わたしが「倉敷の市花である藤を使いたい!」とお願いすると、デザイナーのなこさん(@naco_ysn)が作ってくださったのがこちら。

市鳥のカワセミ、市木のクスノキの色も散りばめていただいたくらしき愛でいっぱいのバナーです

実は、デザイナーのなこさんとわたしは倉敷移住前からのお友達で。東京にいたわたしが「書くことを仕事にしたい」と数年ぼやいていたのを知っていて、「こんど倉敷とことこでライターをする地域おこし協力隊を募集する予定なの。まりちゃんの #音の世界と音のない世界の狭間で の倉敷ver.をやってみない?」と声を掛けてくれた人で。

なこさんなしには今のわたしはここにいないので、本当に感謝でいっぱい。そんな大好きななこさんが、わたしの活動を紹介するページのバナー画像を作ってくれたこと、なんって幸せなんだろうと思う。

ありがとうなこさん。
これからも、倉敷で一緒に暮らしを重ねていけること本当にうれしい。

ちなみにこのバナーからは

わたしの執筆記事一覧に飛ぶことができます。ぜひ読んでやってください。

■ 倉敷に藤の季節がやってきました

素敵なページが出来上がって新年度。桜が散るのとほぼ同時に、倉敷の市花である藤が咲き始めた。倉敷市内はいたるところに藤棚とその下にベンチが設置されていて。つい足を止めて眺めてしまう。

倉敷国際ホテル前の藤棚
王道の垂れ下がる形の藤
倉敷アイビースクエアにある藤棚
こちらは「ヤマフジ」といって、蔦が逆向きに巻かれる
白いヤマフジも発見
倉敷市芸文館前に会った小ぶりな藤もまたかわいい
もちろん、市役所本庁舎にも藤があるよ
それからやっぱり、阿知の藤
阿知の藤は日本で一番大きなアケボノフジ
樹齢300~500年ともいわれていて
岡山県の天然記念物にも指定されているんだって

・【阿智神社 藤見の会(2024年4月20・21日開催)~ 県天然記念物のアケボノフジ「阿知の藤」とともに、日本の伝統文化を楽しむお祭り】のあとがきのような

この阿智神社で「藤見の会」なるお祭りが開催されたので、取材に行ってきた。

阿智神社が誇る「阿知の藤」を楽しめるのはもちろんのこと、倉敷の街に残る伝統芸能が継承されたおまつりでとっても素敵だった。

特に印象に残っているのは、十二単のお服上げ。

お茶をやっている関係で着物を着る機会は多いほうだけれども。こんな立派な十二単は初めて見た。とにかくとにかく美しかった。

これらを紐一本で着付けてしまうこと、できる限り着物を傷めないように最低限のお着付けをしていること……それからそれから、今ちょうどNHKの大河ドラマで放送されている「光る君へ」を例に語られる小話がおもしろくて。

まひろは貧乏だから重ねている着物の枚数が少ないとか、重ねる着物の枚数はその女性のお相手の見栄なんだということとか……これからドラマを見るときには、お着物にも注目していきたい。

・日本一の藤公園に行きました

こんなにも「藤が好き!」と言い続けていたら、ついに日本一の藤公園のある岡山県和気町に連れて行ってもらうなど。

夜桜ならぬ夜藤を見に行った日のこと
藤のシャワーみたい
桃色の藤もあったよ
藤棚が作れるほどの巨木。凛々しい。
たくさんの藤を眺めたけれども、イチオシはこの八重藤。
なこさんから「同じ藤を見てた」と愛の溢れるコメントをインスタでいただいて
ずっとニヤニヤしながら眺めているわたしです。

好きなものは「好き」と言い続けたほうが絶対に何かしら良いご縁がいただけるというのも、倉敷に移住してきて約半年での学び。

そんなこんなで、2024年は好きな花に「藤」が追加された記念の年。来年も、再来年も、たくさん藤を愛でたいな。



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