さくらんぼのリュックと黒の花柄ワンピースで挑んだ最終審査
最終審査当日。
わたしは千葉から電車に乗り、ひとりで最終審査のあるスタジオに向かった。
駅から最終審査会場に向かう途中、お母さんと一緒に歩く女の子と出会った。
「オーディションの会場ってどこですか?」
「たぶん、こっちだと思います。」
そんなやりとりをしただけ。
後日談だが、永尾まりやちゃんからこのことを聞かされた
「さくらんぼのリュックをしょった麻里子を見つけて、お母さんとあの子オーディションの子だよ!って話して道聞いたんだよね」と。
<オーディション受けに行く子なんだろうなオーラ>ってあるんだな。と思った。
話を最終審査に戻そう。
わたしはスタジオに早く着いてしまい、外で待っていようとふらふらしていたら、友達との友達と遭遇。彼女も最終審査を受けに来ていたのだ。9期研究生として一緒にデビューした伊藤彩夏ちゃんである。(連絡を取っていないけど元気かな・・・)
わ~~~!偶然!なんて話していたら、あっという間に時間が過ぎ、わたしたちはスタジオ内に案内された。
ついに最終審査。合格すれば晴れてAKB48の研究生。
喉と喉がはりつくような緊張感。口の中は渇ききっていた。
どのくらいの広さだろうか、感覚としては15~20帖くらいのスタジオに私たちは通された。そこが待合室だった。一通りの説明を受けたあと、自分の番が呼ばれるまで待機。最終審査の人数は多くなかったので、全員の顔を伺うことができた。
わたしはスタジオの入り口を入って右側の壁に座っていた。
みんな壁際近くに座る中、真ん中に座る子も。真ん中にいた子は挨拶も人一倍大きく、オーディション慣れしているように感じた。
「最終審査にいる子はやっぱり違うな・・・芸能界をみているみたい・・・」なんて勝手にまた思っていた。
自分が仮に合格したらこの中に、仲間になる子がいるんだよね・・・
少なくともこの中には未来のAKB48の研究生の子がいるんだよね・・・
そんな思いを巡らせながら、自分の番を待った。
最終審査、グループオーディション、わたしの前の組が戻ってきた。
・・・
私の番だ。
あ、そういえば同期の山内鈴蘭ちゃんはオーディションに遅刻してきた。ピンク?のジャケットを着て、ぴょんぴょん跳ねるかのように待合室に入ってきた彼女は既にアイドルだったのを記憶している。
余談でした(笑)
素直に喜びます。単純にやる気がグーーンと出ます。だって人間だもの。というより、ページをスクロールしてここまで最後まで読んでくれてありがとうございます!