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いきものがかり「茜色の約束」でお願いします。

前回の続き

「以上の方、いまお名前を呼ばれたかたはここまでとなります。お疲れ様でした。」

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不合格だと悟っていたわたしは、その言葉を聞いて一瞬固まった。
突然の出来事に、その一行を自分の中で複唱をした。

うん、二次審査合格ってことだ・・・そうだよね。

名前を呼ばれなかった・・・ということは、
名前をいま呼ばれなかったわたしは不合格じゃなくて、最終審査に進んだってことだ・・・?!

まさかのどんでん返しに、わたしの脳内は大パニック。

「それ以外の方は、最終審査に進んでいただくことになります。こちらでしばらくお待ちください。」

その言葉通り、わたしは最終審査へと進むことになった。

周りの子にばれないように、そっと、ほっぺをつねった。夢なんじゃないかって。
普段なら大抵は夢の中での出来事で「なんだ!夢かーーーい!」といった具合に何も感じなかったほっぺが、その日はひりりと痛かった。
その痛みをもう一度確かめたくて、もう一回ほっぺをつねってみた。やっぱり、わたしはひりりと痛みを感じた。

その日のそのあとのことについては覚えていない。
電車に乗って普通に帰って、そして母と祖母に最終審査に進んだことを報告したのだろう。


後日、電話で最終審査で歌う楽曲を聞かれた。
「AKB48の楽曲じゃなくていいですよ、合否には関係ありません。」

わたしは
「いきものがかりの茜色の約束でお願いします。」

そう伝えた。


素直に喜びます。単純にやる気がグーーンと出ます。だって人間だもの。というより、ページをスクロールしてここまで最後まで読んでくれてありがとうございます!