学校のHP、毎日更新
今日の一首「咲き満つも花なき枝もあるもののすべてくるめて一樹の櫻」
着任から2週間目、毎日更新される学校のHPに、初めて小さく自分の姿を見つけた。素直にうれしかった。
左上、後列左から8番目の小さいのが私。ほんと、156㎝は小さいなあ。
前列の学生は、この日行われた禁煙キャンペーンに参加し
お芝居や歌のパフォーマンスを行った子たち。超熱演だった。
バンコク市内北西部にある国立の名門校、Samsenwitayalai Schoolに配属されて3週間経った。
これまでの約9か月の期間の長かったことを思い出す。
昨年7月、日本語パートナーズ事業に応募して書類選考、オンライン面接を経て内定をいただいたのが秋。
それから、健康診断や、追加書類やら、もろもろの手続きを行い
タイに行くことは分かったけれど、どこに行くのやらまったく知らされず
ようやく行先の学校名だけ知らされたのが1月末。・・・思いがけずバンコクだった。ちょっと田舎がいいなと思っていたのだけれど、バンコクを歩き倒せば心残りなく,次は違う町を旅先に選べる。
それからまた、いろいろとあって、
3月、非常勤でお世話になっていた日本語学校に退職届を出し、
色々かかわっている事務関係の雑務を引き継ぐための資料つくりに励み。
まだ肌寒い3月彼岸明けに、埼玉へ4週間の集合研修に出かけて行った。
一か月留守にするためには、主婦としての雑務も多い。
そこで出会った30人の仲間たち。緊張の初対面。
休学したという大学生たちが多いのには驚いた。いいなあ、自由で。
子供のころバンコクにいたという帰国子女もいた。
海外勤務歴が長く知識豊富な、元ホワイトカラーの男性たち。
JICA経験者、現役教師、タイのことなら任せてという心優しきエンジニア、
子供たちのために学校を作りたいという元自衛官
実に個性的なメンバーの中で、案の定私は最高齢だった。
でも、年齢も経験も関係なく、実にフラットな気持ちのいい人間関係が
4週間のうちに出来上がり、本当にこのメンバーと同期でよかったと思えるようになった。その間に詠んだのが冒頭の歌。研修センターの窓の外は見事な桜並木で、裸木のつぼみが膨らみ満開になり、散り、葉桜になるまでを眺めることができた。ついぞ咲くことのなかった枝もあった。
タイの学期は5月から2月まで。ほぼその期間、こちらでお世話になる。
その間、HPに掲載されたら存在証拠になるんだけど。
2月末、帰国したとき我が家の小さな桜にも蕾がついているといいなあ。