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バンコク 運河を制覇したい端から端へ 

7年前だったか、初めてバンコクへ来たとき、ジムトンプソンハウスの脇の水路をすさまじい波しぶきを立てて走るボートを見た。船が通った後、茶色い水が道路にまであふれるような勢いで、その異臭にも驚いたが、それ以上にボートに乗りたい欲求にとりつかれた。
しかし、元来の方向音痴、迷子になっては大変と、その時は諦めたのだ。

2023年冬、バンコクへ行くと決まってから、あのボートに乗りたいという欲求が息を吹き返した。
こうなると、勢いが止まらない。

ある日、知り合ったバンコク在住の方にプラトゥ-ナムへ連れて行っていただいた。そこで、乗船場がここにあることを知った。

5月の休日。BTSに乗り、チットロムで降りて乗船場へ向かった。
そしてようやく、ついに、アウトバウンドの舟に乗ることができた。
終点までと言うと、切符を見せてくれたので14バーツとわかった。安い!
ぺらぺらの紙に14と印刷してあるのを、ぴりっと破いて渡してくれた。
その後、バスでもお寺でも、このぴりっと破くのがタイ式だと納得した。

運河は生活の裏側を見せてくれる。洗濯物が干してあったり、ごちゃごちゃと雑多な物置やゴミ置き場になっていたり。誰かが塀に書いた落書きアートも目に付く。舟には、水はねを防ぐためのビニールカバーがかけられているが、上の方は窓のようにあいている。
木のベンチは堅いし、けっこう揺れる、それにエンジンの焼ける匂いがして、後ろの席は気分が悪くなりそうだ。誰かのブログのアドバイスを思い出し、前の方に移った。

プラトゥナム水上マーケットが合流点
ジムトンプソンハウスの横を通過

あ!ジムトンプソンハウスだ!その次はナショナルスタジアム、安宿街のカオサン、中華街へも遠くないんだね。
終点はファンファピア、降りて見上げた先に、黄金の丘「プー・カオ・トーン(wat Saket)」が金色に輝き、ときめいた。
その時のことは個々に書いたので、よろしければご覧ください。▼

(その後、何度も道に迷い、生活に慣れるに従って、ようやくバンコク市内の位置関係が感覚的にわかるようになった。
BTSに頼らずとも、運河を逆に東へ進めば、繁華街に手軽にアクセスできることもわかった。)

そしていよいよプラトゥーナムからのインバウンド路線の旅を決行!
結論から言うと、終点までは楽勝だったが、帰りはグラブを使うことになってしまった。


操縦席はシンプル
木のベンチ、長時間座っていると腰に来そう
アウトバウンドの終点はここ、⑤ファンファピア
①は始点のプラトウナム
7月は修理中だったのが
10月終わり、修復なったワットサケッはまばゆい黄金食に✨✨
橋の向こうは王宮広場に続く、左手に見えるのは砦
砦の向かいにはこんなに美しいお寺が!
歩いて2分のところに有名な緑のカオマンガイ屋さん
そこからピンクのカオマンガイまでは3分、どっちで食べよう⁉️
こちらはピンク、50バーツ! ピンクの、緑の、と初めて聞いたとき、ご飯の色がピンクや緑なんだと思い込んでいた、単に看板の色なのね、笑
運河が長いことはよくわかる
本当にたくさん橋がある、水路の街バンコクを実感
インバウンド終点 Wat Sriboonreung Pier

その名の通り、終点にはワット・シーブンルアンというお寺がある。
すぐに折り返すのはもったいないので、お寺を見てから帰ることにして、近づいた。

きれいでしょ


ここまでは、なかなか観光客は来ないだろうなと思わせる雰囲気、お土産物も売っていない。スマホで動画を撮り始めたところ、何やら駆け寄ってくる気配。
実はここで、犬にパンツを引っ張られた、その弾みでパンツが破れ一瞬チクリと痛みが走った。
慌てて見ると、血は出ていないものの太ももに小さく歯形が付いている。

結論から言うと、傷はたいしたことなく、親切な人たちのおかげですぐに病院へ行き、ワクチンを受けることができた。短パンじゃなくて良かった。ひと月経って傷も消えた。

私たち、日本語パートナーズは日本で狂犬病やマラリア、破傷風などのたくさんの予防接種を受けているので、恐怖は余り感じなかったが、犬のみならずネコの甘噛み、鳥につつかれるなど、動物から被害を被った場合は速やかに手当を受ける必要がある。それは、何度も念押しされてきた。
まさか自分が、という思いはあったが、知識を持っていたおかげで、すぐに相談でき、治療を受けられたのは本当に良かった。保険金で通院費用も弁償された。

こんな恥を人前にさらすのは、旅行にはリスクがあることを身をもってしったからである。私たちの帰国が近づいた今、あらためて気を引き締めて過ごさねばとと思うばかりだ。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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