学食はおばさまたちで成り立っている
なにせ3,000人も学生がいると、学食は大変です。
中学生50分、高校生50分と時間差で食堂を利用するのですが、当然長蛇の列。学生の食堂は吹き抜けなのでエアコンなし、食堂の外にもテーブルと椅子がずらりと並んでいて、学生が一度に集まる時間帯は熱気であふれています。
25あるカウンターには、ソムタム、タッキアウ、グイッティアオ(麺)などなど、タイ文字で書いてあるので私はさっぱりわかりませんが、人気のコーナーには長蛇の列、ご飯にいろんなおかずを載せられるワンディッシュメニュー(早く行かないと、選べるおかずが減ってしまう)、カツ丼風(スープに浸っているけど、味は和風で美味しい)、春雨やラーメンなど好きな麺とトッピングを選んで作ってもらう麺など、バリエーション豊かで、さらにデザート、飲み物、果物系などもあるのです。
支払いは学生証にチャージされた電子マネー。
驚いたのは、スマホでランチを注文できること。
そう言われてみれば、お皿に学生番号の付箋が付けられています。それにしても授業中にランチオーダーとは、これまた驚き。
道理でみんな迷わずに、好みのカウンターに並ぶわけです。
それを手際よく調理してさばいていく厨房の方の手際の良さには本当に感心させられます。おそらく私と同世代か、年上の方、それも圧倒的に女性が多い職場。厨房は立ち仕事、学生一人一人のために麺をゆでたり、ご飯を炒めたり、果物を切ったり、合間合間で食器を片付けたりと、大忙し。中には曲がった腰にコルセットを巻いて働く方もいて、本当にすごいんです。すごいとしか言い様がないくらい手際が良いのです。そして誰も怒らない!!
学食は朝8時前から開いていて、朝も昼もここで食べる人もいるそうです。
私も、カードをいただいたので、昼はいつも学生と一緒に食べています。一食だいたい40バーツ前後、それにカットした果物が一袋10バーツ、タイ茶やミルク、ココア、竜眼ジュースが一杯10バーツ。週末の金曜日には果物を3種類くらいまとめ買いし、土日に食べています。大きな果物を1個買うより無駄がないと思うので。果物のカウンターのおばちゃんは、マムワン(マンゴー)、テェンモー(すいか)、サップルー(パイナップル)と、果物の名前を教えてくれます。以心伝心とジェスチャーで楽しく食事が選べる学食には、大いに助けられています。
一仕事終わると、学食はいったん消灯、おばちゃんたちはエアコンの効いた教師用の小部屋に集まり、お金を出して計算を始めます。それぞれの売り上げや仕込み代を精算しているのかな?よくわからないけれど、みんな仲良し、見ていて楽しくなります。みんな、この仕事に誇りを持っているんだろうな。
ありがとう、明日もよろしく、たまには早く行って、ソムタムやグリーンカレー、野菜炒めを食べたいなあ。・・・野菜不足が今の生活の問題であります。
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