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マキタのコードレスクリーナーを買ったら、エルゴラピードの良さが見えた話

マキタのコードレスクリーナーを購入!

つい最近、ちょっと憧れていたマキタのコードレスクリーナー CL181FDRF(バッテリー、充電器付)を購入しました。

さっそく使ってみたところ、ある意味期待通りでした。

しかし、もう1つ、想定していたのとは違うことが起きました。実は、それまで使っていたコードレスクリーナーの良さも見直すことになったのです。

マキタのコードレスクリーナーの第一印象

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特別新製品というわけではないので、私の印象をさっくりと。

とにかく箱からして小さかった
組み立ても簡単
扱いは2000円台で買えるハンディクリーナーと同じ感覚
軽くておもちゃみたい!と思った。
バッテリーは取り外せる。充電器が大きい。工業的。
急速充電は確かに早いが、充電中のファン(モーター?)音がちょっと気になるかな?

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(充電器)

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(バッテリー)

憧れのマキタのコードレスクリーナーで掃除してみたら驚いた

それまで使っていたのはエレクトロラックスのコードレスクリーナー「エルゴラピード ZB3114AKS」です。2015年の年末ごろから使っているので、そろそろ4年半くらいになります。

バッテリーを交換したり(ハンディクリーナーの本体交換)、中のフィルターを交換したりしながら愛用してきました。交換ノズルの接続部分が摩耗してハマらなくなるくらいには使い込んできました。

不満が顕在化したのは、マキタのクリーナーを触ってからでした。スリムで軽い! しかもクラシックなデザインがなんかいい! 頭の中は「マキタの軽さは正義」になっていきました。

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実際、エルゴラピードは全体が3.3kgあり、マキタの2倍以上。形状もマキタが先端にむかって細く軽いのに対して、エルゴラピードは逆。先端にいくにつれて重たくなっていて、手元のハンドルはシンプル。真逆の構造といっていいかもしれません。

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(エルゴラピード(左)とマキタ(右))

この構造ゆえに、「マキタに比べたら、エルゴラピードはかなり重い」というイメージが完成されていったのです。

が、実際に畳、フローリング、カーペットの上など同じ場所を掃除してみたところ、驚きました。

掃除の後、マキタのコードレスクリーナーのほうが腕が疲れていたのです。

「軽さ」とは何か? を考え直すことに

掃除のあと、利き腕に感じるズーンとしたこれまでにない疲労感。

なんだろう。なぜだろう。

そこでエルゴラピードに持ち替えてみて、疑問はすぐに解決しました。

掃除機を使う際、基本動作は「押す」になります。それに向きを変えるために「カーブさせる」という動作も加わります。

実際に押してみるとエルゴラピードのほうが軽い! スーーっと動きます。ヘッドがとても軽く柔軟に動くように設計されており、向きを変えるときも力はあまり必要としません。さらにフローリング、畳、カーペットと、場所が変わってもヘッドが動かないといったことはありません。

もちろんカーペットになると多少摩擦は生じますが、ほとんどストレスはありません。充電器から取り上げる、充電器に戻すというタイミング以外で、力を必要とすることがないのに気づきました。

一番利いているとわかるのは、ヘッドの回転具合。

こちらはエルゴラピード。手首をくいっと軽くひねるだけでヘッドが90°回転します。そのまま押すだけで進めるので進行方向を変えるのも簡単です。

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マキタのヘッドはとても小さく単純にできており、長いノズルもあるので掃除の最中にヘッドを交換することなく隙間やソファの下などを掃除できます。そこはとても便利なところです。

しかし、動かすには腕でクリーナー全体を支えながら、力で向きをコントロールしていることに気づきました。

エルゴラピードに比べるとヘッドも動かないので、向きを変えるのも腕を使います。

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(思ったほどヘッドが動きませんでした)

畳の場合、目に逆らうとやや摩擦が強くなります。さらに我が家のカーペットになると、ヘッドの動きが鈍く……というよりほとんど動かなくなりました。

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(マキタのヘッド)

操作に筋力を必要とするため、いつものエリアを掃除し終わったあと、結構腕が疲れていたのです。

マキタのコードレスクリーナーは全体の重さこそ軽いものの、腕で本体の重さとヘッドの摩擦を支える。
いっぽうのエルゴラピードは全体は重いしヘッドもデカいが、その分ヘッドの動きをスムーズにする機構が働いていて、軽く押すくらいの力で移動できる。

こういうことですね。

これはマキタがどうというのではなく、エルゴラピードのヘッドが実はよく考えられていたのだ、ということだと思います。ホント、スイスイくるくるとヘッドが動きますから!

ちなみに、私のエルゴラピードの場合、体感重量は500gくらいだそうです。
私は物理的な重さではなく、操作時の「重さ」を見落としていたのでした。

これは持てるレベルの荷物を手に提げて歩くのと、思い切ってキャリーバッグにしてコロコロと運んでしまう違いに似ていると思います。

以上が私の大きな気づきでした。

吸引力や充電について

現在のところ吸引力に特別大きな違いは感じられません。むしろヘッドが小さいマキタのほうが小回りが利くので、エルゴラピードが“そのままでは”掃除できない隙間も掃除できるという点で、集塵量は多いかもしれません。ソファや棚の下にススッと入るのでナイスです。

充電は、エルゴラピードのほうが簡単ですね。充電台も兼ねる専用スタンドに差し込むだけですし、無音で充電します。マキタはバッテリーを取り外して、充電器にセットし、またクリーナーに戻す作業が必要です。また、急速充電中はファンの音がします。

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(充電中のエルゴラピード(左)とマキタ(右))

バッテリーは、マキタには互換バッテリーが売られているのに対して、エルゴラピードはハンディクリーナーの本体そのものを1万2000円程度で買い直すことになります。マキタの純正バッテリーだと互角のお値段になりそうなので、どちらがどうという感じではなさそうです。

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(充電中のマキタのバッテリー)

ちなみにエルゴラピードのヘッドには回転ブラシがついていて、よく自分の髪の毛がグルグル巻きにひっかかっています。作動させながら踏むだけで切ってくれるカッター機能がついているのはすごい。ですがあまりにうるさいので、結局はさみで切っております。

佇まい、デザインについて

これは完全に好みですよね。自分は五分五分だと思います。

モノトーンのシンプルなインテリアにはマキタ。ダークめのインテリアには今もってるエルゴラピードのデザイン。いろいろ種類があって、柄も違うので、なんともいませんが。

もともとゴテゴテしたデザインが好きではないので、マキタの素朴でシンプルな形は大好きです。

エルゴラピードはどこでもスタンドなしで自立しますが、マキタは自立できません。でも壁に立て掛ければ今のところ問題なさそう。壁がないところで使うことはないので、スタンドがなくても今のところは不満はありません。紐がついているので、どこかにぶら下げてもいいようです。

ダストカップはどうか

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長いくせ毛のせいでしょうか。どちらも開けてポン!とはいきません(苦笑)

かなり汚いのでお見せできませんが、エルゴラピードは不織布の蛇腹状フィルターにゴミが溜まりやすくとれにくいのが難点。

払い落とす機構はついていますが、完全には綺麗にならないため、もうだめだ!というところで交換が必要です。メーカーのサイトから交換用のフィルターを買って取り替えます。
(不織布フィルターの溝へのゴミの堆積が酷い場合は、取り外して水に濡らし、溝にそってブラシをかけるととれやすいです。ただあまりやると不織布がボロボロに毛羽立ってくるので、限界だなと思ったら交換がおすすめです)

マキタの場合、カプセルが取り外せるといった機構はないので、ゴミ箱の上で本体を2つに分離し、ゴミを落とします。

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(ダストカップの中)

布のフィルターには絡まる要素がないため、90%のゴミはゴミ箱に落ちてくれるのですが、布フィルターをつけている根元のくぼみにがっつりゴミが溜まります。これは自分で掻き出さなくてはなりません。

髪の毛がある以上、一発でスッキリ落とせるのは幻想だと思っております。

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(取り外して洗える。白いの何?)

まとめ

というわけで、軽さと見た目にフォーカスして選んだら、「軽さとは?」と考えさせられたため記しておきました。

エルゴラピード歴が4年半だったので、腕がちょっとびっくりしたみたいです。あのタイプがずっと普通という方なら気にならない点かもしれません。

これからコードレスクリーナーを選ぶという方は、本体の総重量ではなく、動かしたときの負荷こそが腕の負担に影響するということを前提に、実際に触って選んだほうがいいかもしれませんね。

で、私はというと、マキタ買ったらエルゴラピードはどうしようかな、なんて思っていたんですが、むしろ愛が増してしまいまして……。

ミニマル!! とかいいながら掃除機2台抱えてどうしようかと悩んでいる次第です(苦笑)

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