【広辞苑コラム】#71、這ひ徘徊る(はい-たもとお-る)
這って徘徊する……すごい言葉だ。
でも確かにはいはいする赤ちゃんは動けるだけこうやって動いてる気がする。
赤ちゃん、腹をずって歩くようになるとかなり活動量が上がる気がするのでサークルにいてもらう必要があるけど、いつそこからはいはいに、つかまり立ちに進むかわからないから親御さんは楽しみ半分ヒヤヒヤ半分なんだろうな。
お子の成長飯よりうまい
大人になって這い徘徊ることはある。お腹が痛い時、生理痛がひどい時、足が痺れて動けない時、どこかしら悪い。
私は生理痛が重くて外出先で腹痛に見舞われ、周囲に誰もいなくて自分で救急車呼んで這いずって、でも来てもらう場所の住所がわからず死ぬかと思った。生理痛では死なないと分かっていても、つらぁ〜。
雨の季節なのでぼんやりだるい方も多いでしょうね。無理しないでね。
これもおすすめですよ、私が作ったんですけどね。手のツボ。
這って徘徊する人って、匍匐前進とは違うから、手とか前腕だけではなくて、二の腕も使って無理やり前に進んだりもすると思う。
立ち上がる体力もなくて、けど進まなきゃいけない時、心に浮かぶのは「生きて帰ること」「大切な人にまた会うこと」だと思う。
どこに向かえばいいかわからなくても、進んでいけばもしかしたら助かるかもしれない。その一心で、というのは人間の心情としてあり得る。
片腕失って生きて帰って漫画家になった水木先生。
恐ろしい経験に悩まされた日々もあったかもしれない。
けどあの方はその後長く漫画界に君臨していかれたから、希望はどこにでも転がってると思う。
心強く持て。