#57、髯奴(ぜんど)
なるほど。ヒゲ野郎ってことね。これは過去、一般的に使われていた言葉なんだろうか。それとも新聞が沽券を守るとか言いながら舌先だけで発した卑語なんだろうか。
濁点がつく語は濁っているため、一般的に堅く聞こえることがある。クリアなリズムではないため、悪く聞こえることもある。
奴の字がやっぱり嫌だよね。奴隷とか、うん。(その辺の語彙ない)
客観的意見として昭和平成は堂々と人前で貶し合いの喧嘩をするとか、弱者にわかりやすい嫌味を言うとか平気であって、今になって当時のドラマを改めて見ると嫌な気持ちになることはよくあった。
男女共同参画社会とか雇用機会均等法とかあるけど、法的にはそうかもしれないけど根強く悪どい人間はいるのです。悲しいね。
ものを知らないということは、人間社会においてかなりネガティブなリアクションを取られます。
専門的なことは仕方がないよ。だって知る機会もなかったかもしれないし。
けど、横断歩道を青信号で渡ろうとか、電車は降りる人が先にとか、せめて公共の場は綺麗にしましょうとか、ポイ捨てはよくないとか、それくらいわかるじゃん。
髯奴って言葉だって知らなければ使わない。髭を生やした人をさげすむ気持ちも生まれないかもしれない。
穢多・非人もそうだよね。こんなに酷い漢字を使ってその人を傷つけて、自分の優位性を確かめ合ってる。
その心はあなたの母があなたに望んだことなのか?
言葉や事情を知り、労り、配慮すること。
人間の世界がこんなにも広がってしまった現在、人間として生まれたからにはこれをせずには生きていかれない。
言葉を持ち、今日な手先を進化の過程で手に入れたホモ・サピエンスが生きていく中で必要なことだと思っています。
優しさを持って、ご安全に。
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