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心を満たしてくれるのはモノが少ない暮らし

この文章は、文藝春秋とnoteで開催する投稿コンテスト「#未来のためにできること」の応募作品です。


先日、地元の友人の結婚式に参列した。現在、私は妊娠8ヶ月に入ったところで、お腹の膨らみもだいぶ目立つようになってきた。

第二子の妊娠だからか、長男のときと比べて、自分自身の体の変化や妊娠期の経過が早く感じる。おまけに食欲は旺盛で、体重も順調に増加中だ。

そんなコンディションで結婚式に参列するには、マタニティ用のドレスが必要だった。

近々、結婚式へのお呼ばれ予定はない。それに、今後、妊娠するかどうか、さらに妊娠期に結婚式に参列することがあるかどうかもわからない。

たった1回きりになるかもしれないマタニティ用のドレスを買うには高い。

そう思い、私は初めてのドレスレンタルサービスを利用することにした。

「ドレス レンタル マタニティ 結婚式」をキーワードにネットで検索すると、いくつかのサイトが表示された。

今回は地元の友人の結婚式のため、お届け先は実家、手間要らずのスムーズな貸し借りができるサービスを重視。その上で、財布に優しい料金かつ年齢相応のオシャレなデザインを求めて、さまざまなサイトを行き来し比較検討した。

その過程で出会った「Cariru(カリル)」というサービス。

Cariru(カリル)は、特別な日を彩るフォーマルスタイルを、自分らしくお楽しみいただけるレンタルサービスです。

いまや結婚式ひとつをとっても、そのスタイルはさまざま。めったに参加しないフォーマルシーンだからこそ、TPOやマナーで迷ってしまう。もっと安心してトレンドや気分で選べたら…。

Cariruのレンタルサービスは、そんな声におこたえします。TPOに合う最新フォーマルを取り揃え、全身コーディネートができるような豊富なアイテムをご用意しています。

引用:Cariru公式サイト-About Cariru-

・結婚式前日の午前中に指定先に届き、結婚式の翌日15時までに着払いで返却するというちょうど良いプランが合っていたこと

・ドレスだけでなく、バッグも同時にレンタルできたこと

・予算1万円以内であったこと

・マタニティ用のドレスのラインナップが多く、求めるカラーやデザインに出会えたこと

この4つが決め手となり、私はCariruで下記の2点をレンタルした。

【授乳マタニティ】七分袖レーストップ×シフォンスカートドレス ブルーグレー/M(税込5,980円)

パールハンドルレースバッグ シルバー(税込1,980円)

この結婚式前に台風が上陸しており、予定通りの到着が心配されたものの、無事に指定の日時には実家に到着。

結婚式当日、昼過ぎから夜遅くまでの半日着用していたドレスはお腹まわりがゆったりしていて着心地が良く、快適に過ごせた。

バッグも招待状やお祝儀袋がしっかり収まるサイズ感で、財布やスマホ、グロス、ハンカチなどの必要最低限の小物が入れられ、持ち運びもしやすかった。

今回初めて衣装のレンタルサービスを利用してみて、メリットを感じた。

結婚式のたびに異なるドレスを着用できる楽しさがあるし、滅多に着ないドレスが並ぶことがないのでクローゼットはスッキリする。特に、会場が自宅から遠方の場合、衣装一式の持ち運びの手間がないので移動が楽。

セカンドハンドやレンタル、シェアサービスに抵抗のない人におすすめしたい。

さて、ここまでドレスレンタルサービスについて取り上げたが、これをどう「未来にできること」と紐づけるか、文末にかけて言及したい。

私は、環境先進国のスウェーデンに留学していたことや、新卒で環境ビジネスベンチャー企業に勤めていたこともあり、「環境」に興味関心がある。

スウェーデンでは、セカンドハンドショップやサイトが多く、モノの新しい古いにこだわらず、モノを長く大切に使ったり、譲り合ったりする文化が定着している。

それに、2025年にスウェーデンの首都・ストックホルムに世界最大規模の「木造都市」を建設する計画が発表された。この都市の開発により二酸化炭素排出量の削減が期待できる。

また、ベンチャー企業での勤務では、日本で使われてなくなったものをタイやドバイなど他の国々へ輸入されるビジネスを目の当たりにして、「誰かにとって要らなくなったモノは、誰かに取っての価値あるモノ」だと学んだ。

そんな経験から私は、「モノを持たなくても心が満たされる」という思想を持ち、なるべくシェアすることを意識している。

大量生産・大量消費で経済を発展させる時代は終焉した。これからは、モノやサービスに「どんなストーリーが吹き込まれているのか」「持続可能性はあるのか」がより重視されていく時代になっていくと思う。

1歳の息子、そしてこの秋に誕生予定の子どもが生きやすい暮らしを過ごせるよう、人や地球に優しい選択と行動を積み重ねていきたい。

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