差別について夫とディスカッションした夜

先日、上野千鶴子さんが情熱大陸に取り上げられていました。

夫とそれを見て、差別についてディスカッションしてみました。

1.差別の認識について夫に聞いてみた

まず、夫は話題になった東大入学式の祝辞のこと自体知らなかった。夫と私で入ってくる情報が日々乖離してることを感じる今日この頃。

初めに夫に上野さんの祝辞を聞いてもらいました。
全文はこちら
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html

そのあと妻が問いました。
「今の話のメイン論点を2つ述べよ。」

夫は考えたあとこう言いました。
①新しい分野を極めると何をやってもパイオニアになれる。
②東大に入ったからには恵まれない人を救っていくべきだ。

うーん。まあ間違いではないけれど、今回の論点(特にネット上で議論の的になったところ)は違うと思うんだ。
妻は(あくまでも)自分の解を述べました。

①世の中にはみんなが自覚していない沢山の差別(特に性差別)が蔓延っている。まずはそれを自覚することから始まる。東大でも、そして社会でもあからさまな女性差別が横行している事実がある。

②自分は努力したから東大に入れた、あくまでも自分だけの努力の結果だと思うかもしれないが環境のおかげである(両親が教育に投資をしてくれたり、様々なところに連れて行ってくれたり)。恵まれてない人を努力が足りないから自業自得だ、と切り捨てることなく、その頭脳を自分が勝ち抜くためではなく恵まれない人を助けるために使ってください。

あーそれは全然想定外だったわ、と夫。

例えば、男が子供のために時間を犠牲にすると偉いね、イクメンだね、とプラス評価されるのに、女が育児をせずに(育児を外注して)お出かけすると叩かれるんだよ?

へー、と夫。

その、差別が起きているということを感じられないこと自体が罪なんだよ。

と妻は豪語しました。

女性がネット上で声をあげると必ず湧いてくる批判。
フェミニストが気持ち悪い。
女がキーキーうるさい。
差別差別だと過剰に考えすぎだ。

差別をされていない側には差別が「見えない」。
そして差別をされている側も差別されているということに「気づいていない」人もいる。

まずは差別があるということを認識すること。
そしてそれが大きな声になりやすくなった社会になったこと。
めんどくさい女と思われようとも、嫌なことはきちんと声を出していく。
上野さんからとても勇気を貰える素敵な番組でした。


2.家族という呪い

後半、独り身で老後を過ごすご老人の支援をしている上野さんが、「家族のようにケアをする」と謳う老人ホームが多いことに憤りを感じてこう言いました。
「家族のようなっていうのがすごく嫌なんだ すごく抵抗がある」

激しく同意します。
「家族の呪いから脱し隊」メンバーとして
これは強く発信していきたい。

以下全文載せます。

家族のようなっていうのがすごく嫌なんだ
すごく抵抗がある
良いことやっている人ほど家族のようなって
形容詞お好きなのよね
家族ベストなら家族以外のものが
家族のようなことをするのは代用品でしょ
代用品って二流品じゃないですか
自分たちがやっていること二流品だって
お考えになる必要なんて何もないじゃない
日本 家族の呪縛がその辺にいっぱいあるから
家族 is the bestでさ


家族なんてクソッタレだ。
私が今まで会った中で1番会話が合わないのはまぎれもなく実の母である。

親はあなたのためを思っているのだから大事にしなさい
親に向かってなんて口を聞くんだ
親の言うことは聞きなさい

親の何百倍も私を理解し、支え、励ましてくれる人達に出会えた。
戸籍の繋がりだけで人を縛り付けるのはいい加減やめていただきたい。
さよなら、呪い。

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理系ワーママまりか@オンライン家庭教師
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