
「嫉妬について」
若い頃には、
頭のいい人や、
お金持ちや、
家柄のいい人や、
スタイルのいい人、
そして、美しい人に対して、
嫉妬の念を押さえるのは、
とても難しく感じた。
頭ではわかっているのに、
心では恵まれすぎている人たちに、
競争しても勝てない自分がみじめで、
自己憐憫に向かっていくのを、
止めることができなかった。
ところがどうしたことだろう。
自分の長所を伸ばすことに専念して、
少しずつ、少しずつ、
実績を積み重ねていくと、
他人の成功など気にならなくなっていった。
お金は、誠実に働けば入ってくるし、
実績が認められてくると、
他人の評価も自然に集まってくる。
人を育てることが喜びになってくると、
若い人たちへの嫉妬も感じなくなる。
円熟というものは、伸び伸びとして、
豊かで、有難いものだ。
(大川隆法『心の指針』より)
【感想・気づき】

人間の感情の中で、最もコントロールが難しいのが「嫉妬」という感情のような気がしています。
どんなに優れた方でも、他の人と比べて、自分が劣っていると感じた時に、メラメラと嫉妬の炎が出てくるものです。
「嫉妬」の気持ちが特に感じられる代表例が、異性関係だと思います。
たとえば、自分の好きな人が自分以外の人に思いを向けている時、私たちは嫉妬の思いを抑えることが難しいのではないでしょうか。
また、仕事で一生懸命精力的に活動している時に、自分よりも上を行く活躍をしている人を見かけたら、やはり苦しくなる方もいるのではないかと思います。
どれもこれも、実は勝手に自分で自分の首を絞めているかもしれません。
苦しんでいるのは自分であり、相手は関係ないからです。
それでも、自分の聖域を脅かすような優れた人、自分よりも愛する人からの寵愛を受けそうな人がいると、嫉妬の思いが止まらないのが人間だと思います。
どうしてこういう感情になるのかと言うと、
自己肯定感が失われるからではないかと思います。
これは、自分オンリーの魅力、自分の正当な自信、そうしたものが確立している人であれば、あまり気にならないようなところなのかもしれません。
まだ自分の夢が終わっていない。
まだ自分が十分に愛されていると感じていない。
まだ自分に自信が持てていない。
まだ自分の中で成功体験が弱い。
そういった方が、自分よりも少しでも前に進んでいる人を見ると、嫉妬にとらわれて苦しくなってしまうのだと思います。
嫉妬から逃れる方法の1つとしては、
「小さな成功体験を積み重ねて、適切な自己肯定感を得ること」
が挙げられます。
そうは言っても自分は頑張ってきた。
ここまで積み上げてきたものがある。
今の自分を持ってしても叶わない相手がいるならば、それはその人がもっと自分よりも努力して自分磨きしているからだろう。
そのように思えたらいいですね。
嫉妬から逃れるもう一つの方法としては、
「嫉妬となる対象と関わらない」
ことも有効かもしれません。
本来であれば、嫉妬する対象というのは、自分が理想とする何かを持っている存在です。
そのため、「相手から自分に足りないものを学ぶ」という姿勢があると、結果的には自分も伸びることが出来ると思います。
ただ、どうしても相手から学ぶ過程で、自分がみじめになり、とても一緒にはいられない……と思うならば、思いきって距離を取る、というのも一つです。
今の自分には、嫉妬対象となる相手からスキルを学ぶほどの心の余裕がなかった。
そんな、未熟な自分を受け入れる。
日々、嫉妬に苦しむよりは、いったん離れてみる。
もう少し自分で努力して、惨めな気持ちになるような疎外感を解消できるレベルまで実力をつけるというのも、一つの道ではないでしょうか。
もちろん、「嫉妬」する相手を「祝福」し、「相手から学ぶ」姿勢を持てる心の広さを持てる方は、間違いなく成功していくと思います。
理想的には、「相手に嫉妬するのではなく、相手の長所を祝福しよう」。
ただ、もし、耐えられないのであれば、「人と比べるのをやめて、自分自身と向き合う時間を増やそう」。
このあたりが、「嫉妬」に対する落としどころなのではないかと思います。
人と比べたところで、そこには何も生産性はありません。
自分らしく、誠実にコツコツと歩むこと。
嫉妬の感情から解き放たれて、伸び伸びと豊かな日々を過ごせるようになるといいですね。
長い目で見た時に、
あの時の嫉妬は自分を成長させてくれるきっかけだった!
と思えることを祈っています⭐️
この記事をきっかけに、皆さんの心が少しでも楽になりますように。
拙い感想を最後までご覧下さり、ありがとうございました🥰
自己紹介はこちらです💐⇩⇩