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「愛と追憶の中で」

いつも記事に目をとめてくださり、本当にありがとうございます。

私の記事では、大川隆法先生の法話・著書の中から、おすすめの作品を紹介しています。

今回は、心の指針「愛と追憶の中で」をご紹介したいと思います!

大川隆法先生は、毎月、「心の指針」という詩を月刊誌に寄稿してくださっていたのですが、シンプルな言葉の中に深い味わいがあり、読むたびに心の気づきが得られる作品ばかりなんです。

皆さんにもぜひ、「心の指針」の世界を味わっていただきたく、時々ご紹介させていただいております。

それでは、今日も皆さんへ、感謝の気持ちを込めて、贈ります。



「愛と追憶の中で」

どうしてこれほどまでに、

「愛」にこだわったのだろう。

若き日に多くの人々に愛されたわけではない。

むしろ愛を求めても求めても、

充たされぬ思いで一杯だった。



自分が認められたくて、認められたくて、

空に向かって両手を伸ばしても、

両足はズブズブと沼の中に

沈んでゆく感じさえあった。



自分の天命を受け止めるのに、

六年近い歳月がかかった。


頭の中だけは高速回転しているのに、

悟りへの道の歩みは、

亀の如くのろかった。



修行の森に分け入ってからも、

すべてがご利益のように

与えられたわけではない。

協力者が現れるのには時間がかかった。


心の絆を強く結んで、

共に北極星を目指していた道の友とも、

別れなければならない時が

何度あったことか。



今、すべてが光の河の中を、

流れ去ってゆく。

何も執着はするまい。


赤い小さなバラの花束を、

小川の岸辺から流す。


ささやかな追憶の涙は、

決して誰にも見られないようにしよう。


(大川隆法「心の指針」より)



【感想・気づき】

若き日に愛を求めて求めて、充たされないきもちでいっぱいになる時、誰しもあると思います。

それはきっと、どんな人にとっても例外ではないのでしょう。


一流の人物と称され、多くの方から愛されたり、尊敬の想いを向けられるような方でさえ、

若いときには、認められたいのに認められずに苦しみ、

協力者が現れずに苦しみ、

さらには協力者だと思い、共に変わらぬ北極星を目指していると思っていた人とも別れることがあります。


つらい経験を経て、突破口を開き、なんとかひとかどの人物になったとしても、事あるごとに問題は多発し、リーダーとしての責任に追われる日々。

気がつけばあっという間に、人生の終わりが見えてきます。


全てが空しく思えてしまう日もあるでしょう。

実際に、お釈迦様の「諸行無常」の教えの通り、すべてのものは移ろいゆくもので、変わらないものなど何一つありません。


そんな中、今日も誰かに向けて、赤い小さなバラの花束を差し出し、人知れず涙する。

リーダーとは孤独なものです。


そして、成功者の中でも、

「自分にも若い頃、愛に充たされなくて苦しい日があったんだよ。
自分の道が天命だと信じ、進むのにはものすごい覚悟と時間がいったのだよ。」

と赤裸々に教えてくださる方というのは、なかなかいらっしゃいません。

大川隆法先生も、これほど沢山の書籍を世に出され、愛読者も世界中にいるにもかかわらず、なんて謙虚なのだろう、と頭が下がります。

まだ何者でもない私たちであっても、認められなくてもがくような日々であったとしても、それらを全て理解して、受けとめてくださっているような気がして、自然と涙が流れました。


愛されたいと願った日々も、

認められたいと苦しんだ日々も、

協力者を失い、孤軍奮闘していた日々も、

すべてが愛おしいと思えるような、そんな人生の終わりを迎えてみたいものです。


そして、たとえ自分がどんな状態であったとしても、

まだ見ぬ誰かが受け取るためにも、

赤い小さなバラの花束を川に流すことを、

決してやめないでいきたい、と強く心に刻みました。


今回も拙い感想をご覧下さり、誠にありがとうございました🌹



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