「小事と大局観」(大川隆法「心の指針」より)
いつも記事に目をとめてくださり、本当にありがとうございます。
私の記事では、大川隆法先生の法話・著書の中から、おすすめの作品を紹介しています。
今回は、心の指針「小事と大局観」をご紹介したいと思います!
大川隆法先生は、毎月、「心の指針」という詩を月刊誌に寄稿してくださっていたのですが、シンプルな言葉の中に深い味わいがあり、読むたびに心の気づきが得られる作品ばかりなんです。
皆さんにもぜひ、「心の指針」の世界を味わっていただきたく、時々ご紹介させていただいております。
それでは、今日も皆さんへ、感謝の気持ちを込めて、贈ります。
「小事と大局観」
人は、明白な外敵に対しては、
命がけで戦うものである。
歯をくいしばり、
渾身の力をふりしぼって、
耐え抜こうとするものである。
しかし、案外と、
身のまわりのささやかな出来事や、
夫婦間の小さな意見のくい違い、
親子間の言葉の切れっ端にムッとして、
それが大ゲンカ、大騒動に発展する。
不思議ではあるが、
これも人生の真実の一面である。
疲れている時の一言や、
愚痴や疑いの言葉で、
離婚になる夫婦も多い。
あるテレビ・タレントに、
奥さんが熱中して
「○○様」とか唱えるので、
離婚になったケースもあるという。
笑って見逃すだけの度量が欲しいものだ。
象は虎には負けないが、
ネズミや蟻の大軍には弱いらしい。
小事を小事であると割り切り、
常に大局を考える人間でありたいものだ。
(大川隆法「心の指針63」)
【感想・気づき】
私たちは、どう見ても敵だと思う相手に対しては、勇気を出して、渾身の力をふり絞って戦うことができるものです。
ただし、意外と些細なところに生じる隙には弱く、それが致命傷に発展することもあります。
「心の指針」でも紹介されているように、
夫婦間の小さな意見のくい違いや、
親子間のささいな一言で、
ムッとして心が乱れ、ケンカになり、ひいては家族を巻き込んだ大騒動に発展することだってあります。
本来味方だと思っている家族や大切な人から、傷つけられるようなことを言われると、心の防御壁がないために刺さりやすく、傷が深くなりやすいということでしょう。
外にいる明確な敵からの攻撃よりも、味方であるはずの人からの一言のほうが、立ち直れないぐらい心に突き刺さり、再起不能になることもあるわけです。
これが、強いと思われている存在が、大きな敵には負けないのに、身の回りのささやかな小事で倒れてしまう理由の一つ。
特に、夫婦関係などは、思わぬ一言が取り返しのつかない事態を引き起こしたり、離婚の引き金になったりするので注意が必要です。
仕事面では成功していて勢いがついているところだったのに、家庭の問題で疲弊して、本来の実力を発揮しきれない、ということだってあります。
パートナーの一言でダメージを負い、大事なプレゼンで失敗するなんて、仕事上あってはならないことではあるのですが、そうもいかないのが人間というもの。
よって、大事を成そうとしている人、つまり、世の中に大きな影響を与えようとしている人は特に、家族などの身の回りに、トラブルになるような火種がないか、常にチェックしておく必要があります。
逆に言えば、こうした身近な環境から発生する小さな火種を、どのように裁き、大火事になる前に鎮火・解決できるかも、人間としての器が測られるところかもしれません。
また、「象が虎には負けないのに、ネズミや蟻の大軍には弱い」、という例え話が出てきますが、これは、大きな動物が小回りが利かないからかもしれません。
これは、企業などの社長や、社会的に成功しているリーダー、組織にも当てはまることかもしれません。
たとえば、首相が敵対する外国の首脳とは堂々と渡り合えたとしても、週刊誌にリークされるような不祥事で、あっさりと退陣してしまうような現象に近いかもしれません。
大局を考えることが得意なのに、小事で足を掬われる残念なパターンです。
この場合、やはり一定のレベルは越えたら、意図的な揚げ足取りは出てくるものだと割り切ること。
小事は小事である、と腹をくくって、批判をおそれず、大局観を持ち続けることが大切ではないでしょうか?
小事を叩かれるような有名人でなかったとしても、リーダーとして立っている方はすべからず、小事に心揺らさず、大きな度量を磨いていきたいものですね!
今回の拙い感想はここまで。
最後までご覧くださり、誠にありがとうございました🌷
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