「太郎とスズメ」(『太陽の法』ポイント解説⑭)
この記事に目を通して下さり、本当にありがとうございます!
私の記事では、大川隆法先生の累計3500回の法話、3100冊以上の著書から、おすすめポイントを紹介しています。
現在、大川隆法著「太陽の法」のポイント解説に挑戦しています。
2024年、「何か一冊オススメ書籍は?」と訊かれたら、間違いなく『太陽の法』をおすすめさせていただきたいです。
「太陽の法」
『太陽の法』は幸福の科学の基本書かつ最重要経典です。
大川隆法先生は、1986年7月に大手総合商社を退社・独立後、わずか19日間で、自動書記にて、この『太陽の法』を書き上げたと言われています。
(自動書記とは、天上界の啓示を受けて、ひとりでに文章を綴っていくような状態です。)
つまり、この『太陽の法』こそが、華々しい経歴を誇ってきた大川隆法先生が、学歴や出世街道など、約束されたエリートとしての未来全てを投げ捨ててでも書きたかった、真理の一書、ということになります。
以後、『太陽の法』は当会の根本経典として、30年以上もの間、人々の心を潤し続け、世界23言語で発刊の大ベストセラーとなっています!
人類の永遠の疑問への答えを明確に説き明かした「太陽の法」。
その魅力の一端なりとも、このnoteにてご紹介できれば、この上なく光栄です。
この一冊と出逢うために、あなたは生まれてきた―。
その言葉の意味を噛みしめながら、このnoteで出会ったすべての皆さまに、愛をこめて、『太陽の法』との出会いを贈ります。
第12回目となる今回は、『太陽の法』第3章「愛の大河」から、第4節「愛の神秘」をご紹介します。
今回は、「愛の神秘」のなかに出てくる『太郎とスズメ』のたとえ話をご紹介します。
どうぞよろしくお願い致します。
『太郎とスズメ』
むかし、あるところに、ひとりの老人がおりました。
老人は、年老いて子もなく、孫もなく、淋しく暮らしておりました。
その老人が住んでいた村はずれのお堂には、ときおり、村の子供たちが遊びに来ておりました。
子供たちのなかでも、いちばんのわんぱく少年は、太郎です。
太郎は、幼いときに両親を失って、いまは、姉夫婦のもとで育てられている十三歳の少年でした。
ある日、太郎がお堂に通じている石段のところで遊んでいると、スズメが三羽飛んできました。
そして、太郎が腰かけているすぐ横に舞いおりてきて、話をはじめました。
一羽のスズメがこういいました。
「この世でいちばんすばらしいものは、お天道さまだ。
お天道様がいつも大空に輝いているからこそ、私たちは世界が色とりどりに見えるし、樹々や草花はおおよろこびしている。
穀物もたわわに実って、私たちスズメも、そのおしょうばんにあずかれるんだ。
お天道さまがかくれてしまったら、この世は闇だし、どんな生きものだって、生きていけないだろう。
私たちスズメは、いつもお天道様に感謝しているから、ほかのスズメの命をうばったりすることはない。
ところが、お天道様がいつもニコニコ照らしているものだから、人間たちはいい気になって、したい放題だ。
けんかはするし、悪口はいいあう。
戦争などやっているバカもいる。
だから、そのうち、お天道さまもいや気がさして、姿をかくしてしまうかもしれないね」
それを聞いていた二羽目のスズメが、口を開きました。
「いや、この世でいちばんすばらしものは、やはり水だよ。
水がなかったら、どんな生きものだって生きていけないじゃないか。
草木だって、水がなければ、一週間もすれば枯れてしまう。
水がなければ、麦や稲も実らず、ぼくたちは、死んでしまうよ。
動物だって、水がなければ、一週間と生きてゆけないはずさ。
だから、やっぱり水あってこその命種で、この世でもっともすばらしいものは水だと思う。
ぼくたちスズメは、水に感謝しているから仲むつまじく生きているけれども、おろかな人間は、水などタダだと思って軽んじていて、役にも立たない宝石とか、ネックレスとかいうものを手に入れるために、汗水たらして働いている。
ぼくたちスズメは、生まれたまま、神さまからいただいたままの姿で足ることを知って満足しているが、人間たちは、自分たちをどうやってよく見せるかで、頭を痛めている。
人よりえらくなりたいとか、人よりお金もうけをしたいだとか、人より美人になりたいだとか、まったくもって、こっけい千万だ」
つぎに、三羽目のスズメが、重い口をひらいて、語りはじめました。
「確かにきみたちのいうように、お天道様も、水も、すばらしい。
この世でいちばん価値あるものは、だれもがその存在をあたりまえだと考えていて、
それがあることのありがたさにさえ気づかないところにあるようだ。
みんなはその存在に気がつかないけれども、いちばんすばらしいものは、おれが思うには、やはり空気だ。
お天道様がかくれても、水がなくなっても、おれたちは、何日かは生きてゆける。
しかし、空気がなくなったら、ものの一分もたたないうちに死んでしまう。
そういわれてみれば気がつくかもしれないけれども、空気のありがたさは、なかなかわかるものではないね。
でも、おれたちスズメは、大空を飛びまわるとき、おもいっきり胸いっぱい空気を吸い込んで、そのありがたさに感謝している。
水中の魚だって、苦しくなってくると、水面に顔を出し、パクパク空気を吸い込んでは感謝をしているではないか。
それにひきかえ、人間とは、なんと傲慢なんだろう。
飛行機で空を飛べるのは、自分たちの知恵のおかげだと思っている。
そうじゃない。
ちゃんと空気があるからこそ、飛行機も空も飛べるんだ。
空気は、おれたちが空を飛ぼうと、人間たちの飛行機が空を飛ぼうと、一文だって要求しない。
おれたちは、空気に感謝しているが、人間たちが空気に感謝しているのは見たことがない」
太郎は、三羽のスズメたちの話を聞いて、たいそう悲しくなり、考え込んでしまいました。
自分は、人間こそが、万物の霊長でいちばんえらいんだと教えられていたのに、三羽のスズメがいうような話は聞いたことがない。
自分は、太陽のありがたさも、水のありがたさも、空気のありがたさも感じたことはなかった。
人間とは、なんとおろかで、バカな生きものなんだろう。
スズメ以下ではないか。
そう思うと、太郎は、一気に石段をかけ登りました。
その気配に、三羽のスズメはおどろいて、飛び立ち、どこかに見えなくなってしまいました。
太郎は、お堂に住んでいる老人を訪ねると、いま聞いたばかりのスズメの話をして、
にんげんがこんなにもおろかならば、人間にうまれず、スズメに生まれたらよかった、と泣きながら、老人に訴えました。
すると老人は、こう答えました。
「太郎よ、よく悟ったね。人間とは、いちばんすばらしいものさえ見失っているおろかな生きものなんだよ。
そのおろかな生きものであっても、お互いに愛しあうということによって、その罪を許されている。
人間は醜い。
しかし、その醜さばかりをいくら見つめていても、醜さは消えない。
神様は、人間の罪を許し、醜さを消すために、愛という魔法の力をお与えになった。
そして、愛があるから―その神秘の力で、人間は、万物の霊長であることを許されているんだよ」
〈感想・気づき〉
この世で一番尊いものは、太陽でしょうか?水でしょうか?それとも、空気でしょうか?
大人びたスズメさんたちが、やれ太陽だ、水だ、空気だと話していますが、太郎は人間である自分が、そのどれのありがたさも感じられなかったことを恥じていますね。
この世でいちばん価値あるものは、だれもがその存在を当たり前だと考えていて、それがあることのありがたさに気がつかないところにある。
この定義で考えると、私は、この世で一番価値のあるものは、信仰だと思います。
信仰とは、神を愛し、仰ぎ見ること。
神の存在は、目には見えず、この世の存在でもありません。
それでも、この世界の創造主として、今もなお厳然と存在している。
太陽も水も空気も生きていく上で大切ですが、そんな人間が生きていく上で必須のものであったとしても、神様の一存で消し去ることが可能だと思います。
そう考えると、太陽、水、空気など、人間が生きていく上でちょうどいい環境を提供してくださっている神様。
愚かな人間たち、神を信じない人間たちが沢山いても、慈悲深い目で気づきの時を見守ってくださっている神様。
その神さまへの感謝を捧げることが、人間として最低限の、そして最大の価値ある行為ではないかと思います。
ただし、人間とは悪や罪を犯す、愚かな生きものです。
きっと神様の目から見たら、間違ったこともいっぱいしているのでしょう。
そんな人間の罪は、お互いを愛し合うことによって許されているといいます。
間違ったとしても、罪を犯したとしても、「誰かを愛する」という力があるから、人間は万物の霊長であることを許されている。
これは目からウロコのお話だと思います。
私たちがこの地球上で万物の霊長である理由は、知能でも技術でもなく、「愛」があるから。
この言葉を胸に刻み、今日も一人の人間として、「愛」を伝えてまいりたいと思います。
最後までお読み下さり、誠にありがとうございました!
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