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眠れる人は正義を知らず

争いごとを好まないのは、人間としての美質だ。

平和は耳にここちよい調べだ。

一つの町に、一人の人しか住んでいなければ、

争いもなく、

心静かに人は生きられるだろう。

けれど人は淋しくなり、

群れをつくり、

掟をつくり、

愛を育みつつ、

集団を害するものを憎み始める。



民族が分かれ、

信条が分かれ、

政治にも、経済にも、

国としての違いが現われてくる。



すると人々はライバルに嫉妬し、

敵に差をつけようとする。

愚かな指導者は、

内政のツケを、

外国の責任だと訴える。

かくして紛争や戦争が始まる。


だが眠っていてはいけない。

おとなしく隷属すれば、

平和がやってくると思ってはいけない。


智慧ある者は、

必ず正義に目覚める。


眠れる人は、いまだ正義を知らないのだ。


(大川隆法 心の指針 より)

【感想・気づき】

この地球上には70億人を超える人が生きています。

そして人の数だけ、考え方があります。

自分と異なる他者と生きている以上、

合う人・合わない人が出てきたり、

それぞれの掲げる正義が違う場合があることは当たり前だと思います。


むしろ大切なのは、異なる個性同士が、どのように理解し合い、協力し合っていくか。


人は1人では生きていけない存在だから、誰かと集団を作り、そのルールの中で生きていくことになります。

その中で、思想・信条が分かれていくこともありますし、大きな目でみたら、民族や国家が分かれていきます。


異なる集団に属する人は、段々とお互いをライバル視し、時に嫉妬し合い、争いの元が生じます。

そして時に、自分たちの主張のみが正しいと過信して他者を攻撃したり、
自分たちの内部が上手くいかないことを外部のせいにするような集団が現れます。


気をつけなければならないのは、こうした自己本位的な集団が生まれた時に、それを野放しにしておくこと。


このような考え方の人たちが国家になると独裁国家になります。

彼らの主張に隷属しておけば平和かというと、決してそうではない。

むしろ、一人ひとりの個性が発揮されない全体主義社会となり、多くの人が苦しむ世界となってしまいます。


そういった意味で、真に智慧のある人は、眠ったふりをせず、必ず正義に目覚めていくはずなのでしょう。

間違った方針によって苦しんでいる人を、放っておけるはずがないからです。


私たちは、理解し合い、協力し合うことが大切だとは言え、人として見逃してはならない事象においては、正義感を持って、毅然とした対応をしていくことが求められているのではないでしょうか。


私も勇気を持って、自分の良心に照らして正しいと思えることは何かを、常に探求・追求してまいりたいと思います。

この記事が皆さんにとっても、真の平和とは何か、正義とは何かを考えるきっかけとなれば幸いです。


拙い解説ですが、最後までご覧くださり、ありがとうございました。



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