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「人はなぜ愛するのか」

いつも記事に目をとめてくださり、本当にありがとうございます。

私の記事では、大川隆法先生の法話・著書の中から、おすすめの作品を紹介しています。

今回は、心の指針「人はなぜ愛するのか」をご紹介したいと思います!

大川隆法先生は、毎月、「心の指針」という詩を月刊誌に寄稿してくださっていたのですが、シンプルな言葉の中に深い味わいがあり、読むたびに心の気づきが得られる作品ばかりなんです。

皆さんにもぜひ、「心の指針」の世界を味わっていただきたく、時々ご紹介させていただいております。

それでは、今日も皆さんへ、感謝の気持ちを込めて、贈ります。



「人はなぜ愛するのか」


人はなぜ他人を愛するのだろうか。

無邪気に群れている、

メダカたちの学校を眺めても、

似ているようで、どこかが似ていない。

愛するということは、

群れるということと同義ではない。



人は成長するにつれて、

孤独を体験する。

他人と同じところよりも、

他人との違いの方が気にかかるようになる。



孤独の時間の中、

賢人になろうと、

ひたすらに智慧を磨く努力が続く。



けれども、

いつかしら人生に疲れて、

話し相手が欲しくなる。


意気投合しては、

友になり、

恋人になり、

夫婦になり、

やがては家族ができる。



かくして愛別離苦、

怨憎会苦、

そう、別れの悲しみや、

煩悩の苦しみをしたたかに味わうことになる。



こうして、孤独の中で、

悟りを求めることの難しさを知ることになるのだ。


(大川隆法 心の指針151)



【感想・気づき】

人はなぜ、他人を愛するのでしょうか。


自分と似ている、そっくりだ!

意気投合できる!

一心同体だ!


そう思ったとしても、よくよく見ると、どこかが違う。

自分とまったく同じ考え方の人や、自分と100%すべてが一致する人はいないものです。


気が合う者同士が群れてはいるけれど、メダカの学校のように、似ているようで、どこかが違う。

愛することとは、自分と相手の似ているところを探し、同じように振舞うことではないと言います。


誰かと同じであることが良い事である、と思っていた時代から、
ふと成長すると、人との違いが気になる段階に突入します。

人との違いが気になるようになると、誰とも分かり合えないような、孤独な瞬間を経験することもあるでしょう。


結局、人はそれぞれ異なる個性を持っている存在。

いつしか、あんなに近くに感じていた愛しい相手とも、別れる時がやってきます。

愛していたはずの相手の嫌な部分ばかり気になり、苦しみつつも袂を分かつことになる日もあります。

ひどい時には、愛していたはずの相手を憎むまで関係が悪化している時もあるでしょう。


ある時は、たとえようもなく苦しい孤独の中で、知恵を磨きます。

一人冷静になった時にしか掴めない、ある種の悟りを体得することもあります。


そして、自分は孤独な存在であると思っていたのに、

どういうわけか、時間が経つにつれ、また話し相手がほしくなります。


人生を歩んでいく中で、やがて意気投合する人が現れ、親友、恋人、家族ができていきます。


このように、私たちは人生の中で、ある人と意気投合して近づいては、ある人と別れていく。その繰り返しです。

永遠に意気投合することがなかったとしても、その瞬間に強烈に惹かれ合う人が出てくるのは、人生の不思議。

悲しい別れの後だって、懲りずに新たな出会いを経験するのが私たち人間です。


つまるところ、私たちは、一人ひとりが異なる個性を持っているけれど、一人では生きていけない存在なのだと思います。


この地球のどこかで、今日も新たな出会いと別れがある。

孤独のさなかにある人もいれば、誰かの愛に包まれる幸せを感じている人もいます。

不思議な不思議な人生ですが、孤独と出会いを繰り返し、学び、支え合っていくのが人生というものなのかもしれません。


人はなぜ他人を愛するのか。

それは、相手の中に自分と共鳴し合う部分を見つけるからではないでしょうか。

共鳴する力が強ければ強いほど、その愛の引力は強くなるものかもしれません。

離れていく人の教訓から悟りを得つつ、愛しいと思える人との出会いに感謝して、新たな一歩を進めていきたいものですね。

そして、願わくは、その愛が長く続き、学びが沢山ありますように。


今日も皆さんと出会えたことに感謝。

拙い感想を最後までご覧下さり、誠にありがとうございました。



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