苦しんでいる若者へ

夢を見た。
いちばん思い出したくない顔。R✖️2
小6の卒業まで、あと数ヶ月。

Mの心は、氷になった。

もうこれ以上、傷つかない為に。
傷つけられない為に。
何も感じないように。

あー…人の心って本当に凍るんだ。

それでも、
氷になった心のいちばん中心部分には、
小さな声で呟く、
〜絶対に負けない〜
という
マッチの炎のように小さな、小さな気持ちだけは
凍らなかった。

しかし、ゆらめく炎はいつ消えてもおかしくなかった。

みんなに嫌われてしまった自分自身を、許せないまま大人になった。

あの時の私、ごめんね。
私自身さえも、あなたを責めていたよね。

本当に辛かったよね。
幼いあなたを守ってあげれなくて、本当にごめんね。

Mにもいけない部分があったのは、確かだろう。

しかし、校長室での9対1
いや…
担任
校長
合わせて11対1は、

12歳の子供には地獄だった。

校長室でひたすら悪口を言われ、責められた。

1時間程が経過して、Mはトイレに立った。

すると、担任に様子を見てくるように言われた生徒がやってきた。

きっと、Mが自殺でもしたら大変だと思ったのだろう。

そう思う程の事を、担任は校長室で繰り広げさせていた。


そして、後に分かるのが
この担任の弟が中学の教師をしていて、生徒を自殺に追い込んでいたという事実だ。

Mは地元の中学には進学せずに、車で1時間半〜2時間程の中学に進学した。

Mは、この事でも苦しむ。
家族に迷惑をかけていたからだ。
家族は引っ越せない仕事をしていたのだ。

ただでさえ、両親も傷つけていたのに。

さらに3年間、苦労をかけた。

父は何度も車で往復した。

3年間、何度も何度も。

Mは、わずか12歳で人の悪意に触れた。
人の悪意がここまでとは、想像もつかない年齢だった。

そして、こんな大人がいるのかと失望した。

それも、教師。

後に、手紙を送ってきた子。
電話をかけてきた子。

謝られても、不思議な程なにも感じなかった。

まだ、心は凍ったままだった。

Mの心に時々、浮き上がってくる憎しみ。

いつか、あの人たちの大切な存在が同じ目に合えばいい。

R✖️2
担任
の子供に、
Mと同じような事が起こればいい。

そしたら、少しはMの気持ちがわかるだろう。
…いや
わかるだろうか?


何事もなかったかのように、親戚付き合いしてくるR。

いちばんの中心人物だったR。

30年ほどの時間が経った今でも、自分の母からRの近況を聞かされるM。

Mの母さえ、Mの本当の傷をわかってはいない。

Mの幸せを願わずにはいられない。

もう1人のRも、結婚して子供がいるらしい。


今、苦しんでいる若者たち。
絶対に諦めるな。
生きるのです。

あんなに意地悪な人たちでさえも、結婚して子供が授かれる世界です。

傷ついて
耐えて

それでも、人をなるべく傷つけず恨まず生きているあなたには
必ず、必ず
いい日がやってきます。

大丈夫。

ずっと、地獄は続きません。

自分自身が、奴らのところまで堕ちていく必要はありません。

神様に、任せておけばいいのです。

あなたは頑張っています。
生きているのですから。

人は誰しも悪魔を飼っています。
私も、あなたも、
RもMも。

しかし、悪魔に飲み込まれてはいけません。

Mも必死に戦いました。
自分自身の中にいる悪意と。
あいつらの不幸を願ってしまう悪魔と。

いつか、天使があなたを包み込む日が訪れます。

頑張っているあなたを必ず誰かが見てくれています。

Mも、きっと皆さんを応援しています。

頑張れ!



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