いのちの授業で話したこと。
死生観、人間観、そして、真心のこと。
これは、私が考える、私が感じてる、
タオ(道)のお話です。
タオ その1
医師、看護師、助産師、全ての医療従事者のタオ
それは、常に死生観を自分に問い続けるということ。
死生観とは
生きること、死ぬことにおける、
言動や行動の基盤となる命についての考え
私たちにたどり着いた、唯一無二の存在である命の
様々なシーンにおいて
死生観を持たずにいて、どんな言葉が出せるだろう。
どんな寄り添いが出来だろう。
どんなケアを生み出せるだろう。
その命の始まりのとき
その命の危機のとき
その命を仕舞う時
温もりを感じられる優しい手を差し伸べるために
医療者の心には、常に、死生観への問いかけを。
タオ その2
保育園、幼稚園、学校、全ての教育者たちのタオ
それは常に人間観を自分に問い続けるということ。
人間観とは
人間とは何か、人間はなぜ生きるのか、
人の成長に大切なことは何か、
人間の心の本質は何か、人間が学ぶ意味は何か。
私たちが育む
唯一無二の存在である子どもたちや若者たちの
様々なシーンにおいて
人間観を持たずして、どんな言葉が出せるだろう。
どんな寄り添いができるだろう。
どんな導きができるだろう。
育つことが喜びとなり
学ぶことが喜びとなり
教えることが喜びとなる
そんな大人へと育つ道の標となるために
教育者の心には、常に、人間観への問いかけを。
タオ その3
全ての親のタオ
真心(まごころ)
真心とは、備え持って生まれたままの心。
善悪とか、賢い愚かとか、上手下手とか、美しいか否かとか
男か女かとか、長女か次女かとか、一切の価値判断に関係なく
ただ「愛おしさ」から動く心。
あの日、腕の中で眠った顔を見ただけで嬉しかった
あの日、目を見て微笑んでくれただけで嬉しかった
あの日、一人で立ち上がっただけで嬉しかった
あの日、初めて「ママ」って言ってくれただけで嬉しかった
上手か下手かじゃなくて
美しいか否かじゃなくて
ありのままの成長を喜べた、ただ、愛おしさから動く心。
子どもたちと一緒に生きられる時間には
限りがあります。
50年後かもしれないし、明日かもしれません。
命とは、そういうことです。
今世、親子というかけがえのない絆を結んだ
子どもたちと
いつまでも「真心」で繋がって
生きていけますように。
その心が、いつかの死生観や、いつかの人間観の
土台となって広がり
たくさんの人たちへ、愛となって
届けられると思うから。
このようなお話を、先日、中学生と保護者の皆さんに
させていただきました。
よかったらぜひ、お話をする機会を
作ってください。
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