私たちの細胞とダイヤモンドと死後のお話 〜standFM音声配信付き〜
私たちの体は37兆個の細胞で作られてると言われる。
この細胞ひとつひとつ、分子が集まってできたもの。
分子は、元素が集まってできたもの。
水はH2Oという分子の集まりで
水の分子は水素原子２個と、酸素原子１個でできてる。
私たちの体の主要な部品の最小のものである元素は
炭素、水素、酸素、窒素、これが９７％。
宇宙を構成している主な元素は
水素、ヘリウム、酸素、炭素、窒素。
ヘリウム以外は同じだ。
私たちの体にもしヘリウムがあると、引力に負けて浮いてしまう。
だけど、私たちの体と宇宙って、本当に驚くほど同じものを共有してる。
私たちの体を含め、樹木も、魚も、燃えると黒くなる。
なぜかというと、生物の元が炭素だから。
この炭素は、構造を少し変化させるだけでダイヤモンドになる。
ダイヤモンド、樹木、そして私たち。
これらはみんないつか燃えると宇宙に戻っていく。
人間が火葬されると、体の炭素原子が二酸化炭素となって
大気中に放出される。火葬場の煙突から、もくもくと。
私を作っていた炭素が二酸化炭素となって大気中に出ていく。
それが地球の上空１０キロメートルの大気圏内で、もし均一に拡散されたとしたら
地球のどこであっても１リットルの空気を掬ったら
生前の私を作っていた炭素が１２万個入っていることになるらしい。
地球のどこであっても、死んだ後、私を作っていた炭素は空気中に漂い
そして次の命につながっていく。
昔、人は死んだらどうなるの？って大人に聞いたことがある。
その時に、お星さまになるんだよと言われた。
子どもの頃の記憶だけど、なんか妙に安心したことを憶えてる。
今も夜空を見ることが大好き。
いつか私たちが、この肉体を宇宙にお返しする日が来たとき
私たちが今見上げているキラキラと光る星の一つになれるように
私たちの体にあるダイヤモンドを磨いて
魂を磨いて
光らせて
その日まで、楽しく、優しく、幸せに、生きていきましょうね。
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