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必要とされるということ

hanaです。

今回は、前半に「声優業界の現実をこの業界のファンとしてどう感じているか」そして、後半では「ファンに出来ることは何か」をテーマに語りたいと思います。長くなりそうであれば、後半は別のnoteに纏めます。

誤解を生むことは避けたいので、このnoteは最後まで読んでいただきたいのとあくまでも個人の意見であり、全ての方がこのような考えを持っている訳では無いということを念頭に置いて読んでいただきたいです。よろしくお願いします。

現在日本では、「声優になりたい」 と夢を見て、養成所を志望する人は約30万人以上存在すると言われています。

そして、実際に声優として活動している人数は声優データベースによると約1万人、さらに雑誌 『声優グランプリ』の付録にある「声優名鑑」 には1500名以上の名前が掲載されている。声優名鑑にある声優さんはいわゆる多くのファンがいる方、つまり認知度が比較的〜非常に高い方々です。

この数字を見て、私のnoteを読んでくださっている方はどのように感じるでしょうか。

私はこの数字に、かなり多いという印象を抱きました。

声優業界は飽和状態にある

この情報は声優ファンなら一度は聞いたことがあるはずです。

では、そもそも何故声優を目指す人が増えているのか?

理由は纏めきれませんが、
・スマートフォンの普及により、アプリゲームが増えたことやアニメの本数がかなり増え、声優の需要が高まっている
・世間の2次元への抵抗感が以前より減り、声優を目指していると公言しやすくなった
・SNSの発達により、声優さんを身近で知ることが出来るようになった

よって何が起こるかというと、声優に憧れ、「声優になりたい」 という夢を持ち、専門学校や養成所に志願する人が大勢集まる。小学生のなりたい職業ランキングにも声優はかなり上位にランクインするようになりました。

この状況自体、私はとても素敵なことだと思います。声優ファンとして色んな方が居た方が面白いだろうし、何よりも人気が上がっているというのはファンとして嬉しい。

しかしその一方で、声優業界が回っていける人数はいくつかご存知でしょうか。

約300人

つまり 「声優のお仕事だけ」 で生活出来ている方は約300人しかいないのです。

私が応援している村瀬歩さん、八代拓さんもこの300人のうちの2人です。

以前、プロフェッショナル仕事の流儀で神谷浩史さんが出演されていた回を観ていたときにとても印象に残ったのが、「声優は非正規雇用。オファーがあって初めて仕事が出来る」 という言葉 (一言一句正しいかは記憶が曖昧ですが…)

神谷さんの仰るように、声優という職業は安定職ではありません。国家資格でもなく、会社に雇われることもない。

オーディションを受けてオファーを頂くor制作陣から指名を頂く

ほとんどの場合が前者であり、声優さんは仕事を自分で掴み取りにいかなくてはならない。何もしなくても仕事が降って来るなんてことは無いのです。ご指名を頂くことに関しても、制作陣からの期待・信頼により選ばれる。積み重なった芸歴や他作品で高い評価を得たことから実が結ばれるわけで簡単にはオファーはこない。

そして声優として活躍している数はおよそ1万人以上。声質に合う合わない、音域が合う合わないなどの理由を無視すれば、ひとつの役に対して1万人以上が押しかける。毎日真面目にお芝居を頑張っても、実力があっても人数が多すぎるが故に埋もれてしまうことが声優業界では存在する。

私の好きなラジオのむらしろでも、声優として活躍するには運もかなり必要とお話されていました。

例えば、花江夏樹さんのように養成所を介さずに直接事務所に音声を送り、それが社長の目に止まり、そのまま事務所に所属して大人気声優への道を駆け上がった方もいる。小林裕介さんのように一度は声優を諦めたけれど脱サラして現在は人気声優となる方もいれば、村瀬歩さんのように世間に名前も知られていない新人の頃にいきなり大人気の原作のアニメ主人公に抜擢され、そこで高い評価を得て声優としての道を作った方もいます。本当に運と実力が必要になってくる職業だと改めて実感しました。

また選ばれた300人に入れたとしても、そこはさらに過酷です。実力がずば抜けて高い人が沢山いる中で己と戦っていかなくてはならない。

300人と言っても、正直世間は全員の名前と顔を覚えることは出来ません。実際に私が知っている声優さんも100人も満たない。
よって、声のお仕事だけで生活をすることは厳しくなっている。

・アーティストデビュー
・ライブで歌って踊る
・YouTubeなどのSNSを通して多くの方に自分のことを知ってもらう
・イベント出演
・作品の宣伝ではなく、個人としてSNSやブログ、ラジオという媒体を通して自分を発信する機会を設ける

など、様々な方法で自分をアピールしなくてはならない。

勿論、収入のために活動しているわけではなく、ある意味ファンサービスと呼んで良いのか分かりませんが、人前に出ることで喜ぶ人がいる。そういうファンのためにしてくれていることの方が大きいと思います。なので私のような声優ファンにとっては貴重で有難い機会です。本当にいつも出ていただけるだけで感謝の気持ちでいっぱいになります。

また、よく声優がアイドル化しているなどと言われていますが、まずはお芝居で自分の名前を知ってもらう。この過程が無ければいくらアイドル活動をしても声優ファンは集まらないと思います。なので私は声優アイドルというものに関しては肯定的な意見を持ってます。

しかし、そこでお芝居という道を諦め、アイドルの道へ走ってしまう。これが批判される原因のひとつなのかなあと感じます。私は基本的にどちらか一方に賛成することは無く、個人の自由だと思っているのでそこに関しては特に否定的な考えは持っていません。

少し余計な話をしてしまいましたが、とにかく私が応援している声優さんはこのような環境下に置かれているのだといちファンとしてしっかり認識しておかなくてはと思い、このnoteを書き上げました。

「もっとこうして欲しい」 「これはしないで欲しかった」 という意見を本人の目に届く場所で声を上げる前に、一度深く深呼吸してから発信するべきではないか。個人としてはそう思います。そして私自身が身に覚えはないかよく考え、発言したいなと感じました。

やっぱり最初に書いたように、前半のテーマが長すぎたので後半は別のnoteで語ります!
後半は、村瀬さんや八代さんのお話をもっとしたいと思います。

ここまで読んでくださった方、共感していただけた方も自分はそうは思わないと感じた方もそんな風には考えたこと無かったという方もいらっしゃると思いますが、あくまで私の意見なので…ということを踏まえた上で、このnoteを最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

情報に関してはしっかりと調べたつもりですが、間違った情報を載せてしまっていたら申し訳ないです。

というかテーマが重すぎるだろ…もっとこう明るくなれるようなテーマを綴りたい…

ちなみにこのテーマを語りたいと思ったきっかけは八代さんの言葉からだったので後半ではそこに関しても触れたいなあ。

hana

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