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好きこそ物の上手なれ


hanaです。

段々と寒くなってきて着る服も薄手から厚手のものに変わり、街をぶらぶらするとクリスマスの飾り付けがされていたり、年賀状や紅白の話題が出始めたり‥ああもう今年終わっちゃうんだと実感し始めました。
本当に今年は家にいる時間が増え、2020年の思い出を振り返っても何したっけ?と思ってしまうくらいあっという間でした。
来年は世界的にも個人的にも幸せな年になれたらな‥ 2021年良い年になりますように。


ということで長くなりましたが本題に入ります。今回の話は「好きこそ物の上手なれ

この諺を聞いたことがあるという方は多くいらっしゃるとは思いますが、簡単にお伝えすると「何事も、好きであってこそ上手になる。今は未熟であっても、本当に好きならば上達する望みがある。」という意味らしい。ネットで調べてみました。意外とよく知っている諺であってもどういう意味?と聞かれると答えられないものだな‥と実感しました。(教養って大切ですね)

そして何故今回この諺を取り上げたかというと、私の大好きなラジオ「村瀬くんと八代くん」という番組内に届いたある一通のメールがきっかけでした。そのメールの内容というのは「自分は趣味を仕事にした人間です。しかし仕事になると自分ではない誰かのために作業をしなければならず、最近好きなことなのにその仕事が億劫になりつつある。お二人はお仕事のモチベーションの維持などはできる方ですか?」一言一句正確な文章ではないですが、このようなメールが紹介されていました。

そのメールに対してお二人が持論を展開していく中で個人的に非常に共感したこと、そして私なりのこのメールへの解釈を交えて今回noteに残しておきたいと今こうして綴っています。

まず初めにこのブログを読んでいただいている方は現在社会人の方、学生の方が多いと思うのでこんな質問をします。「今の仕事(もちろん主婦業も含めます)は自分のやりたいことですか?それとも生活のために仕方なく始めた仕事ですか?」学生の方であるならば「将来自分ならどっちを取りたいですか?」という質問に変えます。

私は10代前半〜高校卒業の頃までは前者でした。自分は好きなことを仕事にしたいし、何となく妥協して働くなんて絶対嫌だ、と。しかし今こうして大学生になり、社会人目前という立場になると「好きなことを仕事にするってすごく大変なことだったんだ‥誰にでも叶うことではないんだ」と思うようになった。それは精神的に大人になったからでもありますが、現実を知ったからという面が大きいです。

好きなことが仕事になるって羨ましい。
人生の中で多く過ごす場所って職場であり、主婦の方は自宅であったり、自分の携わる仕事をする場所というのは固定されているものです。そんな場所で好きなことをできるってとても幸せなことで贅沢なことだなと。

しかし、好きなことを仕事にすることは楽しいことばかりではない。「好きだからこそ自分はこの仕事が向いている。人と比べてこの分野に関しては自信がある。」と思っていたのにそれ以上に優秀な人が周りには多くいる。今までは暇な時間ややりたいときに好きなだけ自由に出来たことが仕事となると気分が乗らないときもやらなくてはならないし、期限もある。周りが求めるものが自分に合わなかったとしても仕事なのだからやらなくてはならない。そして何よりも求められるスキルや量や質が上がる。そう考えると好きなことを仕事に出来たとしても、単純に楽しい事ばかりではなく、好きだったのに嫌いになってしまった人、何をしたくてこの道を選んだのか分からなくなってしまう人だっているかもしれない。

私の両親は現実主義なタイプなので「好きなことは好きだからこそ仕事にしない方がいい。趣味として楽しむ方が幸せだよ。」と言ってくる。それも一つの正解であり、周りと比べることなく純粋な楽しさで時間も忘れて熱中できる時間を過ごせるのは趣味だからこそ出来ることですよね。
きっと一人一人好きなこと、得意なことがある。今は気付いていないだけで、行動していないだけで、何かしら平均以上に出来ることって存在すると私は思います。じゃあお前はどんなことが好きなんだ、得意なんだと聞かれると私は文章を読んだり、物事を深くまで追求する、そして自ら文章にして書くことが好きです。どこかで学んだわけでも無いし、自己肯定感が低いので「自分文章書くの得意です!」とは言えないのですが、平均以上ではあると自負しています。
やっぱり好きなことをしているときって楽しい。今こうして文章を綴っているのもワクワクしているし、趣味に意欲が湧かない時期は離れたらいいし、別に人に褒められたりしなくてもこうして自分の心が満たされていればそれでいい。
前の推しの副業が小説家だったのでその人に感化されて架空の物語を作って完全にゼロの状態から文章を生み出すことをしていた時期もあります。今でもたまに「こういう話作ってみたいな」と思ったらWordに起こしてみることも本当にたまーにある。
でもそれを人に公開したいかと言われるとそうではなくて。むしろ公開したくない。自分だけが満足できていればそれでいいし、人に評価を受けずにいられるから楽しいという部分が大きいので。(そしてゼロから物語を作り上げるって相当体力が必要だし、最後まで書ききることの大変さを実感した。前の推し本当にすごい。)

私は好きなことは趣味で止める方が良いタイプの人間なのかもしれないと最近は思っています。というのも私は文章が好きと言っておきながら文章に関して勉強したことが一切無い。文章を書く職業であるライターさんや作家さんからするとこの程度でプロの世界に飛び込もうとするなんて甘すぎると怒られそうですが、自分でもそう思っているし、文章を書く仕事が形になったらいいなという気持ちはありますが、文章を書く以外にもやってみたい仕事はある。子どもが好きなので保育や教育関係も興味があるし、英語が好きなのでグローバルな職業に就いたり、そもそも今在籍している学部は医療関係なのでこのまま順調に進めば、まさにプロフェッショナルな世界に飛び込んでいくことになる。(病気になってしまったこともあって現在休学中なのでこのまま進路を変えずに進むのかは悩み中です‥)あともう一つの大きな理由として私は完璧主義者で、故に趣味を苦しいと感じてしまうときがある。趣味のレベルでその域に達してしまうのだから仕事にするのは難しいなと感じます。


と長々と持論という名の自己語りになってしまいましたが、要約すると、好きなことを仕事にするというのは楽しいことではあるが、好きだからこそぶつかる壁もある。そして人によっては趣味を仕事に変えることで好きだったことが嫌いになってしまうことがある。


ではラジオのお二人はどんな持論を展開していたかというと、まずモチベーションの基準をどう捉えるかだよねと仰っていました。(録音し忘れたので全て記憶を頼りに綴っていきます‥すみません)声優さんに限らないとは思いますが主に芸事というのは結果が出てなんぼというか、顕著に数字として過程が計れることであればモチベーションは掴みやすいかもしれないけれど、感性であったり自分の考え方や生き方が諸に影響するお仕事。まさにお芝居が楽しくて声優という職業を選んだお二人からするとこのメールを送ってくださった方の気持ちは深く理解できたのではないかなと思います。
そしてその会話の中で上手くいくから楽しい、出来るようになったら楽しくなるよという話にとても共感してしまった。村瀬さんは出来ることが増えることで演技の幅が広がると仰っていましたが、それって芸事に関わらず全ての人に通じることだなと思います。
例え好きなことを仕事にしなくても、社会人として何かしらの役割を担ったときやバイトをしているとき、この仕事楽しいなって思う瞬間ってうまくいった場面が多い。そして出来ることが増えることで可能性も広がる。
私は村瀬さんって上手く出来なかったときに落ち込んだり、もう嫌だ‥となることってほぼ無いんだろうなと思います。それは村瀬さんの個性であり、凡人には分からない感性を持っている方であるが故に。
では一方で八代さんはどうかというと。私は八代さんはどちらかというと人間らしいというのは変ですが、凡人の感覚を知っている、共感できる部分もあるのではないかと思います。会話の中でもお芝居が仕事になったばかりの頃はどうだったか、村瀬さんに振っていましたが八代さんはご本人もお話されていたように一歩一歩階段を歩いていくタイプの人間。だからこそ会話の中で「自分はなぜこの仕事に就いたのか初心に帰ることは大切」と仰っていたのかなと。

自分を理解すること、自分と向き合うことって大事なんだとこのメールに対してのお二人なりのアンサーを聞いていて気づいた。個人的な話にはなってしまいますが、私にははっきりとした夢が無く、好きだった科目に直結していたから、何となく安定した職業だから、平均水準以上の生活を送れそうだからという理由で進路を決めてしまった。そしていざ学び始めると「これ私向いてないな」と直感で思った。すぐに進路を変更する勇気が無く、ずるずると進級してしまったタイミングで病気が判明。これが自分の中できっかけとなり、もう一度進路を考え直す時間を作りました。だからこそ好きなことを仕事にしたリスナーさんの方の葛藤や好きなことを仕事にして結果を出し続けている声優のお二人の考え方にとても考えさせられた。自分は何が得意で何が苦手なのか。どんな性格でどんな癖があるのか。どう人と接しているのか‥。自分と向き合う時間は弱さと向き合うことでもあるので完璧主義者で自己肯定感が低い自分にとって苦しいことでもある。でもそれをしないと前には進めないんだぞとラジオを聴いていて改めて喝をいれられた気がします。自分がふわふわしていたら答えなんて出ないもんね。

このメールは好きなことを仕事にした人、好きなことを仕事にする勇気が出なかった人、好きなことが見つからない人、仕事と趣味を割り切った人‥ 色んな背景を抱えている方に刺さる内容だったのではないかなと思います。

ここからは本題から少し脱線します。会話の中でお二人がお話されていた完璧を求めてしまうから苦しいという話。うわ〜私もだと強烈に感じてしまった。村瀬さんは完璧主義者では無いとお話しされていていましたが、村瀬さんはそうだろうなと前々から思っていたので解釈一致だったというか。第一印象では物事を隅々まで追求して納得するまで突き進む人という印象がありました。でも最近、段々と知るうちに村瀬さんは熱血タイプでも頭でっかちでも無く冷静に物事を判断される方。出来ないことは出来ない、と切り替えができる人、自分では納得しきれなかったとしても終わったことはそれ以上踏み込まない人、出来ない自分を受け入れ、消化できる人なのではないかと思うようになりました。なのでご本人からそのことを聞けたのは個人的に嬉しかった。村瀬さんのお芝居に対する向き合い方をどう捉えたら良いのか難しいところではあるのですが、私なりの解釈として村瀬さんと自分のような完璧主義者との違いは目標を達成するまでの過程すら完璧(理想)を求めるかどうかではないかと考えます。結果が出るまでの途中で失敗しても、自分の理想に沿えなくても「何とかなる」精神。これはディスりではなく褒め言葉として捉えてほしいのですが、村瀬さんって力を抜くのが本当に上手な方。完璧主義者は目標までの過程全てに力を入れてしまうけれど、その過程には休んでいい隙間が必ずある。考えても仕方のないことであったり、今の自分には到底叶わないことであったり、他人と比べてうだうだする時間であったり。自分にとってデメリットでしかないことは考えることをやめてゆっくりお酒飲んだりよく睡眠をとったりして切り替える。私のような遠くから見ている人間からすると完璧主義と思いがちですが、実際には力を抜いているときがあるんだなと思いました。そして力を抜く行為は悪い印象があるけれど力を入れすぎる人間にとって力を抜く時間、休憩する時間って大切。

八代さんの完璧を求めることは良いことでもあるという言葉にも共感したというか、完璧主義者にとって救われる一言だったなと思います。完璧にとことん追求することって決して悪いことではなく、完璧にやろうとする姿勢自体は間違っていない気がする。ただ、今の自分には到底出来ないような理想を抱いてしまうと苦しいよねという話。

村瀬さんも八代さんも違う方向から捉えてはいるけれど、相手を否定するわけでもなく意見を尊重して嫌な気持ちにさせないように傾聴できる人、そしてお互いの意見を擦り合わせて回答をしてくれる。改めて本当に優しいラジオ。たまにリスナーのこと出禁にするけど。


ということで、好きなことを仕事にしたお二人からこういうお話が聞けたことが嬉しくて感想を綴ってみました。

最後に、私自身は好きなことを仕事にするのは向いていないと言いましたが、ではやりたくない仕事でもいいのかと聞かれたらちょっと返事に迷う。人間なので嫌なことは極力避けたいし、個人的には自分の娯楽を満たすことを目的に我慢して仕事が出来るタイプではないと自覚しているので生活のために適度に稼げて、かつ仕事をしている時の楽しさとストレスの割合が7:3くらいの職業に就きたいです。(とても貪欲)(日本の労働基準改めて休日を週3にしませんか‥)

私のような何者にもなり得ていない人間からのメッセージに説得力はないかもしれませんが、完璧を求めすぎてしまったが故に好きなことを仕事に出来なかった人。多分、好きなことを仕事に出来てかつ長く続いている人と出来なかった人の大きな違いは苦しい時期を乗り越えられたかどうかではないかと私は思います。でも趣味と仕事のギャップという壁を乗り越えられなかったことも、趣味を仕事にしようとしたけれど、その先の壁を目の前にして怖気付いてしまったことも傷ついた過去を振り出しに戻すことは出来ないかもしれないけれど、今の生活に70%くらい満足できていたらそれでいいんじゃないかと感じます。趣味で満足できているならば無理に仕事にしようとしなくても良いと思うし、副業で少し手を出してみたりするのもいいなと個人的な意見として思います。割り切ることも時として必要だし、諦めがつかないのならとりあえずやってみることも大切だな〜と。あとは本当に心の底から好きな仕事でなくてもやっていてまあまあ楽しい、達成感のある仕事に就いていたらそれって幸せなことだなと思う。何を持って幸せと呼ぶのかは人によるとは思いますが、意外と言われないと気づけないところで人から羨ましいなと思われることってあるし、私こういうところ幸せだったんだと思うこともある。だから難しく考えずにお酒でも飲みながら趣味を楽しむ時間を作った方がいいなって最近は感じます。ダイレクトに趣味を仕事に出来なくても間接的に趣味が仕事になっていたり、自分のように何のためにもならない自己満感想文を綴ることで趣味として完結できる居場所を作ったり。折り合いを付けられる幸せの基準を見つけることは大事だなとメールを聞きながら思いました。

と言いながら私も未だに好きなことを仕事にするべきか迷っているのですが、どんな選択をしても何とかなることを信じて勉強に励もうと思います。


最後にこのメールの締めで八代さんが先輩の村瀬さんに対して「でも村瀬さんは天才なんで」っていう発言も「まーね(笑)」っていう返しも総じてむらしろらしくて笑ってしまったな。は〜このラジオは本当に面白い。聴いたことがない方はAG-ONプレミアムでこのメールは聴けないんですけど今週分は聴けるので試し聴きしてみてください…(宣伝)


ということで長くなってしまい、退屈させてしまったらすみません。今までiPhoneで打っていて打つの大変だったのでiPadに変えたんですけど、楽すぎてついつい長くなってしまった。

久々に文章が書けて満足です。

ここまでお付き合いしてくださった方はありがとうございました。


hana

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