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【DesignShip2018】デザイナー採用担当が参加して気づいたこと

まわりのデザイナーさん達がnoteに感想をまとめているようなので…、普段デザイナーさんの採用やキャリア支援をしている身として、感じたことを書き留めてみました。デザイナー採用担当の方やエージェントさんに読んでもらえたら嬉しいです。

【DesignShip2018】とは?

デザインシップは様々な業界における一流デザイナーが集結し、それぞれの叡智や想いを爆発させる、日本最大級のデザインカンファレンスです。 2018年は主にデジタル・グラフィック・プロダクト業界において各デザイン領域を司る精鋭たちに講演していただきます。- 公式サイトより

こんな感じで…、DesignShip2018とは一言で表すと、業界を越えた「デザイン」の最新トレンドが体感できるカンファレンスです。参加中の挙手の様子をみると、6〜7割方がいわゆるグラフィックデザイナー・UI/UXデザイナー、残りがプロダクトデザイナーやその他職種、といった感じで、おそらく私のような非デザイナーは少なかったんじゃないかな、と思います。

個人的に印象に残ったキーワードとして、

●デザイン思考
●デザイナーのキャリア

この2つがありましたので、それぞれ感想をまとめます。

1.「デザイン思考」との向き合い方
「デザイン思考」、そのものについては色々な方がまとめてくれていますので割愛させて頂くとして。(goodpatchさんが初心者向けにまとめてくれているのがわかりやすい!→【初心者向け】ビジネスに必要な「デザイン思考」とは何か?プロセスをイラストで紹介!

「デザイン思考」について聞いたことがある採用担当やエージェントさんはどれほどいるのだろうか…という素朴な疑問。かくいう私もつい最近まで、経営寄りの方々と話すまでは全く知らなかったですし、自分で本を読んだりして、やっと理解(してる気)になったレベルです。

デザイン思考のプロセスはこんな感じです。

■マインド
1. 常にユーザー視点
2. コミュニケーションを重視する
3. まずは作ってみる
4. 1つのアイデアに縛られない
■プロセス
1. 観察・共感
2. 問題定義
3. アイデア創出
4. プロトタイピング
5. 検証

引用元:https://goodpatch.com/blog/about-basic-design-thinking/

うーーん。私のような非デザイナーの人間にとっては、仕事をより円滑に質の高いものへと導いてくれる魔法の手法のはずなのですが、どの文献を読んでも難しく見慣れない言葉が使われがちです。

人事系であれば、社内向けの面接評価シートやリクルーティングサイトを制作する際、エージェントさんであれば、リクルーティングイベントの企画・運営、日々の候補者面談〜クロージングのCV率を改善する際など、使えるシーンは多々あるんじゃないかな?と思います。
私個人も、デザイン思考を意識しながら評価シートを作った際、多くの関係者がいましたが割と円滑にいいものが作れたなぁと感じています。(次は検証のフェーズです)

今回、Design Ship内でも多くの登壇者さんが「これからはデザイナーがデザイン思考を広めていこう!」という意気込みを発信してくれていたので、今後、身近に感じられる機会も増えてくるんじゃないかなぁと期待が膨らむばかり。わくわくしますね。

2.デザイナーのキャリアの可能性が広がりまくってる話
めちゃくちゃ印象に残ったのは、株式会社Basecamp 坪田 朋さん・株式会社パーク 佐々木 智也さん・フリーランスクリエイティブディレクターの難波 謙太さん、このお三方のそれぞれのスピーチ。各々が違う角度でキャリアについて語る様子がとても面白かったです。みなさんご年齢的にも35歳以上くらいで、現場で第一線で活躍したし、組織も作ったし、コンサル的なこともやってるし、次は何しよう?っていうフェーズまで一通り色んなことを経験された方々なのかなと思います。

※坪田さんのスライドは下記にまとまってます。

https://blog.tsubotax.com/n/nf356e5761689

◎印象に残った言葉たち

・これからのデザイナーは仕様を形にする「グラフィック」を作るだけの人では通用しなくなる。企画の段階、ひいては経営の戦略から入り込むことができる人が求められるシーンが増えてくる。(難波さん、佐々木さん)

・WEBサイト一つとっても、デザイナーがブランドの構築をするところから入り込むことにより、本質的なクリエイティブが作れるようになる。(難波さん)

・35歳を超えたあたりから、現場で手を動かし続けることへのプレッシャーが強くなってくる。期待されるスキルが高い。その分報酬も高い。(坪田さん)

・一流になれる人は一握りだが、超二流は目指すことができる。オールラウンドデザイナーのススメ。フルスタックデザイナーとは似て非なるもの。(佐々木さん)

・欧米のデザイナーのキャリアは、その職種の中で、ジュニア→ミドル→シニア→アートディレクター→チーフ、といった形で上がっていける。日本では、現場から離れたディレクター・マネージャーという道しか用意されていない場合が多い。(難波さん)

そして、共通して感じたのは

みなさん「ゴール」を決めて目指してきたキャリアではなく、
毎日仕事に愚直に向き合って、悩んで、決断して、
結果的に、今ここにいる、ということ。

悩める時って、ロールモデルを求めがちですが、
そんなものは期待しない方がよくて
今、自分が何をすべきか、何をしたいのか、
きちんと意志を持って、物事に向き合い続けることが
自分のキャリアの自信につながってくるんだろうなー
、と感じました。

デザイナー転職市場が超売り手な昨今、
「なぜ」転職したいのか、人生において「なに」を達成したいのか、
深く考えなくてもそれなりに良い感じの条件の仕事が見つかる世の中になっていると思います。

ただ、そんな中でも強い意志を持って
成し遂げたいものや理念みたいなものが、企業側のそれとマッチする機会に巡り会えた人ほど、その先辛いことがあってもくじけずに、やりがいをもって働けるんじゃないか
と思います。

実際、理念を大切にして事業展開している会社さんほど、
面接の中やその前後のコミュニケーションの中で、この方は本心では何をしたい方なのか?ということを深掘りしていると思いますし、そこのすり合わせができれば、自ずと入社後のミスマッチも減ってきますよね。

デザイナーさんのキャリアは、これからもまだまだ色んな選択肢が出てきます。人生の大半を過ごす仕事ですので、悔いのないものにしてもらえるよう、私自身、採用に関わるものとして、今後も出会うすべてのデザイナーさんの人生の岐路を陰ながらサポートしていきます!

DesignShip2019が今から楽しみです。

参加された皆さん、お疲れ様でした!

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