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映画が教えてくれるもの
本数をカウントしたことはありませんが大学生の頃から映画をたくさん見て来ました。難解なモノからエンタメに振り切ったものまで。30回を超える回数を見たRRR以降インド映画もよく見ています。映像体験というのはおそらく鮮烈で心にメッセージがダイレクトに響くのだと思います。
最近見たのは「MOLMAX」 「JAWAN」「エストニアの聖なるカンフーマスター」でした。MOLMAXはモルカー初の映画でございます。本物のモルモットの声を声優として使う型破りさ、本編はパペットアニメなので全くセリフがないのですが、映画では人間が複数しゃべります。モルカーたちはぷいぷい言ってます。エンディングのぷい!ぷい!MAX!モルモットの鳴き声と音楽がコラボしたのは世界初ではないでしょうか。世界初に惹かれるのは明らか水瓶座。クリエィテイブなのもマジシャンぽさがある。水星。私のノーアスペクト水瓶座水星にぐいぐい来たのかもしれません。ストーリーは水瓶座冥王星ぽさもあり、みんなの幸せとは、合理性や利便性とは、を子供向けながらもしっかり作ってくれていて、良質な映画だと思います。子供向けのものは理想主義であるべしと常日頃より思っています。現実はそうはならなくても愛のある世界観を歌ってほしい。
「JAWAN」は北インドの超有名俳優シャー・ルク・カーンが南インド、タミル映画のアトリー監督の映画に主演。ある理由からネタバレなしで話すのはとても難しい映画ですが、アクション超大作でありながら、これもまた人々の「関係性」や「愛情」についてが大きなテーマの一つとして挙げられる映画です。そして現代インドの抱える問題にもかなり触れているのがタミルっぽい。女性たちが本当にかっこよくて「ワンドぽさ」があります。でも怒りのベースは「悲しみ」でありそれは「理不尽」が生み出しています。現代インドの問題やインドの神話、叙事詩を知っているとより楽しめるかと思います。IMAXで見たのでもう一度通常版で見る予定。
最後に「エストニアの聖なるカンフーマスター」は上二つに比べると格段に「難しい」映画でした。久しぶりに、え笑っていいの?でもギャグって書いてたし、みたいなシーンが連続して戸惑っていました。インド映画にハマるまでは、基本単館ロードショーしか行かない人間だったのですが、久々に出会った不条理ギャグ。なんでキリスト教なのにカンフーなのかはあまり考える必要はなかったようです。部分部分では好きなシーンもあり、考察しなくてもいいんだなと最後は思いました。映画のテーマも「愚者」ぽかったので、知識偏重派の自分には欠けている姿勢。そうかそうなんだと謎に納得し映画館を出ました。
映画は音楽と絵とセリフで心を揺さぶります。初回はそれに飲み込まれがちですが、2回目は慣れた分だけ何か発見がある場合も。
そんな映画が私は好きです。