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占い師に勉強は必要か
結論からいえばイエスでもありノーでもある。
そもそも「どんな占い」をしたいかにもよる。
ドラマティックな半生をウリ?にしてる方などは「占い師になるのは必然だった」と書いておられたりして、それはそれでそうなのだろうと思うけれども。
まあ平凡な働く主婦である自分などは必然、か?と悩む。
もちろんそういった方々は勉強はたくさんされてると思うのだが、なんか自分の勉強とは違う気がしてならない。自分のやり方は大学のレポートを書くみたいな方法で、関連書籍の資料を探して読むみたいなアナログなものである。
本は既存の学問系から持ってくることが多い。占いの本は翻訳とか中級以上向けと書いてあるのを読む。家にあるのはこんな感じ。
占い師はたくさんいるので、中にはある日突然覚醒して、天の声を聴いて占い師になった人も、もしかしたらいるかもしれない。その場合、勉強はいりますかと言われたらいらんのではと思ったりする。
カードを見て全て直感、霊感で答えるような人なら別にわざわざカバラや図像や表象の意味なんて学ばなくてもいいかもしれない。
自分は平凡であるからこそ、カードに近づきたくて、生命の木の勉強をしたり、占星術対応を考えるためにアラン・レオの本を読んだり、図像学的なものの見方をしたりしているわけだけれども。
あとは実践の場では、心理学はマストな気がする。巷にあふれる「こうすれば人の心を動かせる」みたいな通俗系ではなく。臨床心理学である。カウンセリング技法、というよりは自分を守る知識やスキルはあったほうがいい。
感情のメカニズム、自他境界を考えるなど。
自分も一時期心理学を割と真面目に勉強していたことがあり、その場合は相談現場にいたからなんだけれども。
カウンセリングがまだまだ一般的でないこの国で占い師の果たす役割の一つが話を聞くこと(否定せずに)であることは否めないから。
その場合、価値観が違うあるいは似すぎていると、聞くのが厳しかったり共感しすぎて問題が見えなくなったりする。かなりそれはしんどい。
カードを媒介としたやり取りにおいてできるだけニュートラルにしておくことは大事。のめり込みすぎても相談者の行動の責任はとれない。占い師がやることは問題を整理する手助けをすること。くらいしかないのではと思うことがある。人はそのものずばりの有益なアドバイスが欲しい場合もあれば、ただただ聞いてほしいだけの時もある。そのあたりの塩梅がある程度わかれば楽なのではなかろうか。
下書きに入れといたものが、ここ数日の自分の「関心事」にフィットしたのでこのままあげてみる。加筆するなら、勉強方法はほんま人それぞれなので、いろんなやり方を試してみたらいいと思う。
若いなら本を丸暗記も可能だし。それを馬鹿にする人間こそ馬鹿にされるべきなのだ。