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薔薇と占い1(概論)


1.薔薇概論


薔薇の季節、特に春は忙しい。
この時期にしか咲かない薔薇があるからです。

ロサ・ガリカ・オフィキナール

薔薇はかなり昔から人々の生活に影響を与えていました。
今一般的に薔薇というと、八重咲のもの、例えば高島屋の包装紙の薔薇が思い浮かばれることでしょうが、原種はほとんどが一重咲きです。

ロサ・フェティダ(長居植物園)

ギリシャ神話で薔薇は女神と結びつけられます。アフロディーテです。
薔薇は美と愛の象徴でありました。
古代ローマを経て、中世になるとヨーロッパでは教会により、薔薇を愛でる、栽培することは禁じられます。

薔薇は薬用として修道院内で栽培されることとなります。
その後ルネッサンス、大航海時代を経て薔薇の栽培は大きく変化します。
マリーアントワネット、ナポレオンの妻ジョセフィーヌらが薔薇の守護者でありました。

スブニール・ド・マルメゾン(ひらかたパーク)


彼女らのお抱え絵師であったルドゥーテの薔薇図譜がその時代を伝えます。

ルドウーテ


その後薔薇の品種改良は進み、現在の形の原型になる「ハイブリットティー」という種類が現れます。一般には「ラ・フランス」という品種がエポックメイキングとされていますが
いくつかの文献を見ると実際には諸説があるとのこと。

ラ・フランス(中ノ島バラ園)


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有料エリアでは、ビーナスにまつわる占星術的なお話、神話を書きます(昨年の講座を受講された方は一部重複します)

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