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銀河鉄道999感想をタロットに例えてみる
公開されて45年の本作のテーマ。
人の生命は有限であるからこそ尊く
その中で精一杯生きることが大事なのです。
これは戦車。
土星の制限の中で
大事なものを守りながら、
それでも限界を超えていこうとするカード。
蟹座対応。今の自分から始める、前に進むしかない。
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あるいは死。蠍座対応。
有限の生をいかに生きるか。
機械の体はそのまま人の幸せにはつながりません。
永遠の生命を手に入れた途端、人々は弱きものに残忍になったり
権力に取りつかれたり、自堕落に暮らすようになります。
終わりを意識することがまっとうに生きる道という考え方が全編を通じて
何度も描かれます。
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( あらすじ)
主人公星野鉄郎は謎めいた美女メーテルに銀河鉄道999のパスをもらう。彼は機械伯爵に母を殺され、復讐のために、アンドロメダのある星を目指している。そこでは無料で機械の体がもらえるというのだ。
メーテルは彼を励まし、導く存在となる。機械伯爵をハーロックやエメラルダスの協力を経て倒す鉄郎。そこで機械の体は不要であると考えを変える。長い旅の終着点。メーテルと同じ名前をしたその惑星は、彼女の母プロメシュームの支配する機械化帝国であった。愕然とする鉄郎だが、しかしメーテルは彼を裏切ったのではなく、父親の指示の元、母の陰謀を阻止するレジスタンスであった。機械化母星をハーロックたちの力を借りて潰すが、メーテルとは別れの時が近づく。地球に降りたつとメーテルは999で冥王星へ。鉄郎は見送るもまた日常へ帰っていく。
解説記事なども。
リアタイ視聴のいにしえのオタクとしては。
松本零士作品のアニメ化は小松原和男さんのキャラデザが最高である
映画のBGMが本格的なシンフォニーで破壊、崩壊のシーンほど甘やか
当時の最高水準のアニメ作品であることを追加したいです。
デジタルリマスター本当に美しく、少女時代の自分が胸をときめかせ、なけなしの小遣いを全額つぎ込んだ作品そのままでした。思い出補正も負けないくらい。あ、ちょっと目から水が。
45年自分は何をやってきたのか、何もなしえてないなと客電がついた時に思ってしまったのは悲しかったので、限りある命を大事にしようと改めて。