何でそれを着るの?
最近、生活スタイルが変わり、街中でいろんな人を見る機会が多くなったのですが、
当たり前なんですけど、みんないろんな格好してるなぁと思いました。
たま〜に着物を着ている方を見かけますが、たいていの人は洋服を着ています。
「あの人とあの人が何だか似ているな。」
「あの人はスーツを着ているから仕事しているんだな。」
「何だか上品な感じだな」
「今流行の服を着ているな」
「ブランド物の服やカバンのタイプか」
そんなことを思っていると、一緒に歩いていた友人がポツリと
「何でみんなこんなに着飾るんだろうね。フランスなんてみんな簡単な服装なのに。」
おぉ!?
確かに、日本って何でこんなに着飾っている人が多いんだろう。
そんなことを思いながら、江戸時代の開国からの日本人の服装の西洋化について書いている「着物初心者の呉服屋の娘」です。
記事を書いている時はスルーしてしまっていたんですけど、
何で日本は「西洋化しなきゃ!」ってなったんでしょう。
特に服装。
いいじゃないの、着物で。
どうも、
日本以外の国では「着物」のような服装をしている国がなくて、
外交などの国家的な任務を遂行する人たちは、”洋服”を着ないと相手にしてもらえなかったとか。
だから、国のえらい人たちから順番に、庶民の間でも洋服が取り入れられていったそうです。
当時の西洋のドレスなんて、コルセットでギチギチに固めてあのフォルムをつくっているわけで、
着物なんて比じゃないくらいに苦しかったと思います。
それでもそんなドレスを着ていた公務に関わる日本人女性。
日本人はどうしたって胴が長く、足が短い。
西洋人は胴が短く、足が長い。
そんな西洋人の体型に合わせた洋服を着ても、
当時は着せられている感は半端なかったと思います。
西洋人は、洋服を着た日本人を見て「似合わない」と思ったでしょうね。
現代は日本人の体型はかなり変化しているので、違和感がない人も多いと思いますが。
明治時代に国のえらい人や、公務員の人たちのが洋服化していったのは、単に
”かっこいいから洋服にしよう!便利だから変えていこう!”
ではなく、
”自分たちの服装のままじゃ外国の人に相手にされないから”
という、
ある意味自分たちの否定が混ざっているのだと思うと、少し寂しい。
ただ、明治時代の間でも、女学校の制服が洋装化したり、着物に戻ったりと
行ったり来たりしていたようです。
何だか調べてみるとかなり深いですね〜!
最後まで和服を日常生活で着ていたのは家庭婦人の方々。
男性も、仕事を終えたら和服に着替えてくつろいでいたとか。
”サザエさん”の波平さんとフネさんは確かそうでしたね。
今年89歳になる私の祖母は、私の母を産む頃まで毎日和服だったそうです。
65年くらい前の話。
まだ、当時自分が編んだ毛糸の羽織を持っているよ、と言っていました。
全然知らなかった!!!
タイトルに戻りますが、
「何でそれを着るの?」
英語の先生をしていた頃は、
「普通っぽいから」「動きやすいから」
でした。
今、着物を着る自分に自問自答してみると、
「かっこいいから!」
これのみです。笑
楽しい〜!!!(*´-`)
みなさん、今日は何でそれを着ていますか?
私はこれから一番お気に入りの着物を着てお仕事の打ち合わせに行ってきます٩( 'ω' )و
今日も読んでくださり、ありがとうございました(^ ^)