ファッション哲学3;着飾る定義、ドレスアップとドレスダウン
男に買ってもらった、バーキン、マトラッセを持ちながら3000円のパンティーを 平気でデートで履いてくる港区女子を撲滅したい。
バーキン買うなら豊胸しろ、って言ってる整形外科の先生になぞらえて書いてみました。
例え見えてなくても、、見せなくても、、1つ自分の中の心のマナーというか
礼儀的なものが身についていても良いのかなと思う所に本意があります。
ランジェリーの仕事をしていると、色んな女性の声が聞こえてきます。
彼氏が出来たら欲しいな、、とか、お金が溜まったら欲しい、、
もう少し痩せたら欲しい、、もう少しミセスになったら欲しい。
こういう感じの声が多いです
今買えない。という共通点がありますが、僕はそれで良いと思います。
何故なら、欲しいという心理が働いているから、憧れのもの。
なかなか買えないもの、、ビジネスとしては売り上げを伸ばす事が
最優先なのですが、長く続けるには憧れの存在である必要があるものを
僕の場合はイタリアのランジェリーですが、そういうものには
イタリア本国でも存在しています。
誘惑の多い現代ですから、そのいつか、、まで心がキープ出来ていれば
良いのですが、それも難しいのが現代です。
ランジェリーブランドが多く撤退し国産ブランドもユニクロに完敗しています。
そういう混沌としている部分が頭にあった時に、本で出会った
トピックがドレスアップとドレスダウンの項目でした。
本は参考にしてなるべく自分の脳を絞って書き留めておきたいと思います。
1つの哲学として、、、、
さて、、
いきましょうか、、、
ドレスアップとドレスダウンの概念
ドレスアップの方が定着していますよね。
ドレスコードのあるお店やパーティーなど高貴な場所に行く時に
普段より高いもの見栄えの良い格好をすることがドレスアップ
過去の歴史を紐解いてもオシャレ、ファッションが浸透していた
時代は社会に階級がある時ほど浸透していた、装いは違いを主張するも
のですから、今のような大衆社会だとそういうのは薄れてくる
その中でも、スターや著名人は階級の高い人の真似をする
シンデレラと言われてきた。
現代は多様化と共にさまざまな仕事で成功を収めた人も
昔の上流階級がしてきたような生活を表現している人が多い
特に今は二極化した現代で、ニューリッチな人も普通の人も
ユニクロで服を買い消費している。
何かの本で、「ユニクロはファッションを殺した」と
書いていましたが、間違ってはないと思います
この文書にも、「ファッションというものは全て手が届く
人の夢であってはならない」という言葉が書かれていまして
つまり、お金だけで買えないものがあって、、という
それを手にする夢がある方が良いという。
ランジェリーは?〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ちょっと考えました。今ランジェリーの在り方が曖昧なんですよね
冒頭のようなクセのある言葉を使わない限り、概念が浸透
していかないのかな、、と。
これは、別の投稿に書かせてもらいましたが、
ランジェリーと下着の違いをまず把握すること、
ここだと、手に入らない要素が強いのがランジェリー、大衆的なのが下着
手に入らないのはお金だけではない。という所。。。
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人というのは本当に難しい存在。
努力でその買えないものを手に入れると、今度それをみっとなく思ってしまい
平凡なものを求めてしまう傾向があるという。
お金はあるけど、庶民的だというところに優越感を感じるそうだ。
お金がある人が好むB級グルメ
会社の場合はせっかく出世したのに、そのポジションでなく
独立を選んで階段を降りる人
こうした行動も人間心理にありますし
もう1パターン、元々リッチな家庭の人
努力せずにみんなが買えないものを買える人もニューリッチな人達のように
それをしなくても皆が分かってるのに
高価なものを買ってそれを自慢するようになった
例えば、日焼け
日焼けは元々が肉体労働者の証で良いものとされなかった
それが、セレブが日焼けをファッションに仕出した
ビジュアル的に沢山遊べているエクゼクティブ証として
特に男性は日焼けはそうですね。
今は、日焼けも細分化して、、
海やけ?というと、いやゴルフ焼けという風に
どこで焼けたか?というのもアピールポイントになっている気がします
こういう風潮を一種のドレスダウンと言うそうです
ギャルとかってドレスダウンなんですかね??
ギャルの子ってすっぴんになるとすごく実は
可愛いこ沢山いて、なんでギャルに?
民族的な文化の考え方と似てるのかなあ〜または
社会への反発心とかも混ざってるのかな、、とか、、
色々考えましたが、答えはまだ、、、
ここの文書にドレスダウンファッション2つ上がっていて
1つが、パンクファッション、上品さに唾を吐く反発心、うんこ座りに
ピアス、刺繍、ひんしゅく系ファッション
最初はそうでしたが、これも現代では音楽の多様性と共に
ファッションスタンダードになりまして、1つのファッションジャンルになりました、音楽がファッションにもたらした影響は絶大で、、またどこかで
触れると思いますが、、ここでは触れないでいきましょう
もう1つが、ポペリズムと言うファッションなんだそうです。
ポペリズムというの初めて聞きました。
わざと貧相な格好をするファッションなんだそうです、
ほつれ、穴あき、汚れたファッションを好む人の事だそうです。
一時期クラッシュジーンズとかイタリアのドルチェアンドガッパーなとか
この穴あきファッションを進化させて取り入れて受けてましたね
あと僕ら40代で流行ったのはナンバーナインというブランドの
Tシャツがめちゃくちゃ流行って穴の空いたTシャツは実際
銃で撃って穴開けたとか、、確かそんなのだった記憶が、、
ポペリズムからカラス族とかグランジが生まれ
社会のマジョリティーに属さない事をかっこよさとした時代でした。
カラス族は黒を基調として80年代一世風靡したファッションで
ヨウジヤマモトやコムデギャルソンが発端になったそう
グランジファッションはロック系ファッションでダメージデニムとかチェック柄の
シャツとかY2Kと言われるファッション
今グランジファッションはニュージーンズを筆頭に
若い子にまた流行ってますね、
カジュアル思考っていうのは、つまりドレスダウンの事なんですよね。
ランジェリーでも高級なものが良いというのは
時と場所を選んで嗜みつつ、ドレスダウンするときはユニクロなど
カジュアルなものを着て高価なものに囲まれていても
少しリラックスしながら嗜むというのが現代の外しという
ファッションの楽しみ方なのかなと思います。
インスタグラムとかは良い部分しかUPされてないですから
実はみんなそういう抜きがあると思います
最後にまとめていきますね
ドレスアップとダウンは街中に混在します
昔だと芸者と僧侶、現代だと、六本木だと昼と夜の境目はそれを
感じます。煌びやかな夜の人、明け方になり煌びやかな人と
街中をランニングしている人が混在する夕方と明け方の
六本木は、雰囲気として凄く面白いです。
人が同じ感受性を持つ集団社会の中で
程よいノイズを持つ事が、「外し」の概念でかっこよさの原点
だったりします、ノイズも大きいと耳障り、この程よさが
「センス」だったりします。周りをよく見て周りに
気を遣って表現する心意気、、、、
「心意気」「意気地」はライフスタイルから生まれます。
エリックギルが「ファッションは肉体より精神に合うもの」
という言葉を残しています。
ファッションという装いには人の心理の一番外側にありますので
意図というものが強くあります。
ランジェリーにおいては見えない世界なので精神論から
逸脱して体に対しての考え方が強い側面があるものが「下着」
精神論が強いものが「ランジェリー」という組み分けも良いと
思います。
ランジェリーってマニアックで、ファッション的な精神論と
作り手側のイタリアのクラフトマンは常に美しいものを
作り続けるというアイデンティティを混ぜ合わせたもので
現代の例えば僕の取り扱うものだとTWINSETはファッション的な
要素があるランジェリーというのを販売の時に特徴として
お客様にお伝えしますが
その背景には、精神論が存在していて自分をどう主張したいか?
などその人の考えというものが選ぶもので分かる要素がある
ブランドだったりします。いくつかあるのですがクラフトの
強いブランドはとにかく「美」を追求していて、これも
精神論はありますが、どちらかというとその美の中に
自分を浸からせたい、、その心地を感じたい。。
感性の部分も多いです。
冒頭の、高級バックと3000円のパンティも
精神の主張とすれば、心が強い何かを目指している
現れてあって、先行してバッグは手に入れても
まだ、中身まで浸透していない子供が多いので
なかなかランジェリーまでは行き届かない人が多いのかも
しれないですね、、
差別区別ではないですが、若い子でも幼少期の環境は
すごい影響がありますね、お母さんが薦める場合や
家庭での教養でランジェリーというものを教えられたから
ランジェリーも大切にする。あとは今だと海外や外国人の友達
の存在とかもありますね。
経験を沢山すると、買う買わないは関係なくランジェリーの
嗜みを知っている若いこ20歳前後の女の子が多いです。
ランジェリーもドレスアップ、ドレスダウンの概念が
ありますので、少しずつでも若い子に浸透してもらえたら
いいなと、お化粧もお洋服も自分の身に関わることは
大切にしてもらえたらと。
そして手に入らないものを憧れで持ち続けれるように
我々側もさらなる努力が必要で、、、、
これからまた局面が変わる世相ですが
少しでも心に刺さるものが書けるように
また投稿させていただきますね。
JUN
サポート有難うございます、専門クリエイターとしてnoteから書籍化に向けて頑張って行きたいと思います。