こだわるのに、こだわらない~100人インタビュー30人目 あーす
「インタビューされたい」と胸に秘めている人は多い。
100人インタビューはそんな願望に応える企画であるのと同時に、点と点を繋ぐ役割も担っていると勝手に自負している。
インタビュー希望者は公式LINE➡https://lin.ee/qbmp3HDに「インタビュー」とメッセージを。現在希望すると来春ごろのインタビュー予定。
#030 こだわるのに、こだわらない~ あーす
30人目のインタビュー相手は大阪在住、不動産関係の仕事をするあーす。
わたしの話ってなんというか...抽象的でしょ?
エピソードを思い出すのが得意ではないというか、あんまり覚えていないんだよね。
彼女はインタビュー終わりにそうつぶやいた。
でもわたしは抽象的というより、他人を傷つけない人なんだろうなという印象を持った。
リノベーションが繋いだ現職との出会い
まず、職業について聞いてみた。今の職業に就いたのは”リノベーション”に興味をもったことがきっかけだったという。
リノベーションというものが世に出始めた15年くらい前かな。当時フリーターをしてたんだけど、「すごい!やりたい!」と思って、インテリアや図面、デザインなんかを学べる社会人向けの専門学校へ通ったの。当時はまだリノベーション会社というものが少なくて、就職はこれからリノベーション事業を始めるという不動産屋にしたのがこの業界に入った経緯。
なるほど。あーすと食をこよなく愛するアースのイメージと、不動産業界が結び付かなかったのだが、”リノベーション”と言われると納得がいく(笑)
でもリノベーション事業はすぐ始まらなくて。とりあえず不動産のことを知るために営業アシスタントみたいなことをやったんだよね。お客さんとの打ち合わせに同席したり、契約書を作ったり、市役所へ調べ物に行ったり。新しいことを学ぶのが楽しかったの。
気になることは徹底的に調べる性格だというあーす。その性格が不動産業界に合っていたのかもしれない。
興味を持ったことはとことん調べるんだけど、飽きるのも早い(笑)でも物件は一件一見違うから。
不動産はすべて唯一無二。だから調べ尽くせない。そんな不動産の特徴が新しいことを調べて、学びたい彼女の学習欲を満たしているのだろう。
好きなものは「キレイなもの」
彼女はインタビュー中、しきりに「きれいなものがスキ」と答えた。美術館に行くのも、日本庭園を見るのも好き。学生のころは映画のフライヤーやショップカードを集めていた。
四柱推命をやってる方から、好きな男性のタイプについて「あーすは見た目だよね。顔、背の高さ、肌の色や質感、そういうの全部ひっくるめて。」って言われてね(笑)人間性を見ないなんて失礼って、頭では分かってるんだけど、確かに第一印象が覆ることってないんだよね。もちろん人となりが見えて「いい人だな」とは思うことはあるけど、手は繋げないなって(笑)だからもう、見た目が大切って認めることにした(笑)
面白い。四柱推命でいうところの「傷官(しょうかん)」という星の種類なのだそう。
自分のなかの美意識に当てはまってる人か、なんだよね。
0→1を何度でも
新しい店舗に配属されることが多くて、今回の人事異動でも新店舗を任されたの。何もないところに1から作っていかなきゃいけないから、すごく大変でしんどいけど、私はその過程が結構好きなんだ。
もちろん店長の指針は最優先だが、レイアウトを考えたり、事務のやり方は新店舗経験のあるアースに任せてもらえる。
人のやり方に合わせるより、自分でやり方を作っていくほうがずっといい。周りに振り回されないように仕事を段取ってるかな。期限を設けて、厳しく催促したりもする(笑)だから仕事面では自分はキツイ印象と思ってるんだけど、みんなから優しいと思ってもらえてる。意地悪とかしないし、手が空いてたら手伝うけど、なんでも引き受けてあげるタイプじゃない。なのに、なんでだろう。
理不尽じゃないから!厳しいのはちゃんと仕事をしているからであって、人として冷たいわけじゃないと同僚たちはが知っているんだ。
今回もいろんな人が「なんでも手伝います!」って言ってくれて、すごく助かった~。前は「自分がやったほうが早い」と思って仕事を頼むことができなかったけど、今は「私にしか出来ない仕事だけ、私がやればいい」と思えるようになった。
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「プロフェッショナル~仕事の流儀」のオマージュとして、この100人インタビューでも毎回同じ質問をして締める。
あなたにとってあなたとは?
こだわりの人。だけど、こだわらない人。
自分の周りに置くものは厳選して妥協しない。例えば赤のマニキュアが欲しいときでも、自分がイメージする赤色がなかったら絶対買わない。
一方、誰かの仕事を手伝うときはその人のやり方に合わせることができる。私のやり方はあるけど、柔軟に合わせられるし、そこにこだわりはない。
仕事ができるということは、人を思いやれることではなく、人を傷つけないことなのかもしれないと、あーすのインタビューを通してふと感じた。
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