5ハウスの土星先生
子どもの頃、団地に住んでいました。
そこはマンモス団地と呼ばれるたくさんの棟があるところだったので、街の中に子ども用の浅いプールがあり、そのプールは夏以外、公園みたいに子どもたちの遊び場になっていました。
小2くらいのときにそこで友達と遊んでいたら、お母さんと遊びに来ていた2歳くらいの小さな子がわたしのほうに寄ってきて、わたしのお尻を触りました。
わたしはこのときとてもゾッとして、この出来事以来、自分より小さな子どもが苦手になりました。長女を授かる少し前までずーっと子どもが苦手だった。
自分も周りも結婚したり子どもを授かる年齢になり、友達がどんどん母親になっていく。
そのことに、いつの間にかなんだか責められているような感覚を持つようになっていました。
わたしは全然子どもに興味ないし。夫がいれば幸せだし。と、拗ねて尖って自分を守っていました。友達の懐妊を心の底から喜ぶことができないほどにこじれていた。
と同時に、誰かの新しい人生を作るなんて怖くてわたしにはできない、とも思っていました。
親になるということは、一人の人間の新しい人生を作り出すということ…
そんな責任重大なこと、わたしなんかにできない、と。
長女を授かる少し前から、わたしも親になれるだろうか…と思い始めました。
きっかけは、当時住んでいたアパートのご近所さんにそれはそれは可愛い兄妹がいて、子どもってこんなに可愛かったのか!!と、教えてもらったからでした。
そう思い始めてから少しして長女を授かり、産まれてみたらそれはもう可愛いもので、なんであんなに子どもが苦手だったのか、それまでの自分が別の人間のように感じるほどでした。(だけど、長女を出産した病院は生まれた日から母子同室だったので、出産直後は、こんなにしんどいのにずっと赤ちゃんと一緒なんて、わたしはいつ寝られるんだ…と思っていました)
それから数年、長男、次男を授かって今に至り、今ではわが子のお友達も次男の通う幼稚園の子たちも心底、可愛いなぁ愛しい存在だなぁと思うようになりました。
星を読み始めて、小さな子どもや出産に対して心の摩擦係数がものすごく高かったのは、もしかして5ハウスに土星がいるからではないか?と思い至りました。
5ハウスには、クリエイティブ、芸能、音楽、エンターテインメント、恋愛などのほかに出産や小学生くらいまでの子育てというキーワードもある…。
土星は試練の星で、目を背けたい苦手ポイントとして認識する場合が多いが、乗り越えた暁には揺るぎない最強の武器となる。と、yujiさんの「yujiの星読み語り」に書いてありました。(5ハウスのキーワードも、「yujiの星読み語り」より)
わたしの土星の課題のひとつが出産、子育てに関することなのだとしたら、今たしかに、強い武器になりつつあります。