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本当にどうでもいいのに一生やってしまう夫婦喧嘩

ってどの家庭にもあると思うんですけど。

私は大雑把の権化でせっかちの代名詞みたいな女で、夫は石橋を叩いて三年経ってるタイプの男。爆走アクセルとベタ踏みブレーキ、年中アイドリングでぐるぐる回りながら進んでいくみたいな夫婦。
寝る前に夫が「布団かけて」って言うんですよ。肩の上からすっぽりと足の先まで綺麗に布団にくるまれたい男なんですね。私は性根が優しく愛情に溢れているので、いつもかけてあげるんです。
そうするとこの恩知らずは「布団が上下逆」「オモテウラ反対」「は~マリーちゃんって本当にそういうの雑だよね~」って文句を言うんです。
あぁん?その布団で簀巻きにして沈めたろか、と思いつつもまあ私は性根が優しく愛情に溢れているので、彼がいう所の正位置で、裏表を正確に、布団をかけてあげるわけなんですよね。
で、たまに私が先に眠る時に「布団かけてよ」と頼んだりしてみる夜もあるわけです。
そうするとね、夫は、ぺいって布団投げてぺぺって整えて終わったの。上下もオモテウラもない。
「えええ!?」ってなるじゃん。
「嘘でしょ!?」ってなるよね?
普段私が丁寧にかけてあげてるんだからそのお返しが欲しいし、人に文句言うぐらいの男がどれだけ丁寧に布団かけてくれるかな~って期待もあるじゃないですか。
夫はっていうときょとんとしてんの。
「だってマリーちゃんは布団の上下とかオモテウラとか気にしないからなんでもいいじゃん」って言うの。
もちろん私は自分の布団のどっちが上でどっちが表かなんて考えたこともないですよ。暖がとれりゃなんでもいいし、てか寝てる間にくっちゃんくっちゃんになっちゃうしさ。
上下を気にする男なんだからちゃんとかけろよ!という私と。
オモテウラを知らない女なんだから別にどうでも良くない?っていう夫と。
一時間ぐらい言い争ったんですけどまあ寝たんですよ。

で、その喧嘩が数ヶ月前なんですけど。
今日ね、夫がチータラ食べてたから一本くれよってねだったんですよ。
そしたらさ、食いかけをよこすわけ。一口かじってちょっと短くなったチータラ。
いやいやいやいやいやいや、いいや、いいのよ?私はね?
食いかけだろうが私は気にしないよ。大雑把の権化だからね。
でもさ、夫はさ、私が食いかけたパンとか、箸とか、嫌がる男なんですよ。食いかけ食うぐらいならいらない、って言うんですよ。
なのになんで人には渡す?????って言ったら
「だってマリーちゃんはそういうの気にしないでしょ」
って言われて。
いやいやそうだけどあんた自分が一つねだる時にはぜったい食いかけ許さないじゃん。
「俺は食いかけはいらないよ、でもマリーちゃんはいいんでしょ」って言うの。は~~~~~~~~!?

で、今日もゴジラ見ながら一時間ぐらい言い争ってた。
マジで平行線。互いに互いの理屈がまったくわからない。
ゴジマイ、佐々木蔵之介の演技にいちいち笑ってしまうのなんでだろうな。

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