自分を優先することに罪悪感をもたないで
昨年3月、メンタルトレーナーの資格を取得しました。
夫がうつ病になってから、
ずっと一緒にいる私自身もメンタルダウンしそうなことが何度もありました。
ネガティブなエネルギーって
めちゃくちゃ強いんです。
どんなに自分が明るい言葉を発しても、
どん底にいる人の大きな闇には、簡単にかき消されてしまうほど。
夫を支えなきゃいけないけど、優しくしなきゃいけないけど、
ずっと一緒にいると優しい気持ちになれなくなることもあります。
正直、別居や離婚の文字が頭に浮かんだこともあります。
でもやっぱり
大切な夫を見放すことなんてできない。
私が手を離したら、この人は本当に再起不能になるかもしれない。
そう思っては自分を奮い立たせて、
私自身も感情の波と闘いながらずっと過ごしてきました。
その感情の波が結構しんどくて、自分のためにメンタルトレーニングを勉強したいなと思って、
メンタルトレーナーの資格を取ったわけです。
そう、自分のために。
これってかなり重要で、
困っている誰かのために何かしてあげたいと思っても、自分が満たされていない時に手を差し伸べるのって、一番苦しいんですよね。
自分のしんどさに
「他者貢献」という釉薬を塗って、
しんどい器が割れないように、余計な感情が器に染み込んでこないようにしている。
そんな感じだと思うんです。
自分より他人を優先するって言うと聞こえはいいけど、
自己犠牲は誰も幸せにならない。
自分を優先することに
罪悪感をもたないでほしい。
自分を一番大切にして、自分を最優先で癒してあげることで、
誰かに手を差し伸べる余裕が生まれるのです。
「情けは人の為ならず」という
ことわざの本来の意味は、
「他人に情けをかけることは、その人のためにばかりではなくて、
いずれは巡り巡って自分にも返ってくるから、
自分のためでもある」。
これって逆も言えると思っていて、
自分に情けをかけることは、他人のためにもなるということ。
つまり、
自分を大切にできる人ほど、他人にも優しくなれるのです。
私は、
メンタルトレーナーの資格勉強をすることで、
学びながら自分の苦しさを解放することができました。
夫のうつはまだ寛解していないので、夫の症状の出方によっては、今も夫の様子を見てつらく感じることはあるけど、
ネガティブな感情を上手く逃がすことができるようになったのは、とても大きな収穫です。
そして、自分に余裕ができたことで、
夫は今そっとしておいて欲しいんだな、とか、
本当は私にこう言って欲しいんだな、とか、
少しずつ分かるようになってきました。
それだけでも、私自身がストレスを感じることがなくなり、
優しい気持ちで夫に寄り添えるようになったことで、
夫もより安心できるようになったみたいです。
だから、まず大切にするべきは自分!
あなたが自分を優先しても、
誰も責めないから大丈夫。
まずは自分の心が元気でいられるように過ごしてください。