クレイとキク科の植物を使った傷の手当て
今回は、自然療法での傷の手当についてです。約1年前の出来事ですが、今思い出してもすごい回復力だったので、今回の例にします。
息子が公園で転び、おでこからたくさん出血しました。その時、私はママ友さんに甘えて公園から離れていたため、怪我をした状況を見ていませんでした。小石にぶつけたようで、傷口がえぐれている感じでした。
遅れて駆けつけた時には、ママ友さんが息子を膝に乗せ、出血を拭き、絆創膏を貼ってくれていました。普段ワンオペ育児で、誰かの手を借りたかった私、子どもから離れていたことを反省すると共に、感謝の気持ちで涙が溢れそうでした。
ここからが、実際のケア方法のご紹介です。
①打撲のケア
頭をぶつけた時は、傷口以上に打撲の影響を心配します。打撲の影響が気になる時は、毎度おなじみのホメオパシーのレメディ「アーニカ Arn.」を摂らせます。これは、痛みが細胞にトラウマとして残らないようにするためと言われています。
野口整体でも打撲を非常に重要視します。打撲の影響を緩和するために、患部とその反対側(今回はおでこと後頭部)に手を当てて様子を見ます。手を当てることを野口整体では「愉気(ゆき)」と呼びます。愉気は誰でも行えます。(気の感覚がわからない方ももちろんいらっしゃいますし、感覚を磨いた方の愉気はまた別格なのかもしれませんが・・・)
②傷の消毒と患部の確認
カレンデュラは傷を癒す植物と言われています。自宅の庭で咲いた花をアルコールに漬け込んでおいたもの(写真)がたまたま手近にあったので使いました。
へびいちごの実をホワイトリカーなどに漬け込んだものも、外用薬としてお手当ての世界ではよく使われます。
最近では傷口は消毒しないという考え方もありますが、気になる場合は、このように自然の力を借りることもできます。
③アロマケア
ホメオパシー+アロマの組み合わせは相性が難しい時もあり、普段は避けていますが、今回は患部が頭で緊急だったため、アロマも使用しました。使った精油はヘリクリサムです。
打撲の対応は、ホメオパシーではアーニカ。精油であればヘリクリサムです。
今回は緊急だったため、ヘリクリサムを1滴、患部に原液で垂らしました。
※原液使用には賛否あります。メーカーのガイドラインに従ってください。
④クレイパック
ようやくクレイの出番です。偶然、作り置きのクレイペーストがあったので、消毒後すぐにクレイパックを開始しました。
こういう時は「少量でも回数を多くする」のがポイントです。急性のトラブルにはグリーンイライトを使うのがセオリーですが、作り置きのモンモリロナイトのペーストを使用しました。
夕方にケガしたにもかかわらず、何度かクレイパックを取り替えるうちに、夜には絆創膏なしで眠ることができました。モンモリロナイトは保水力が抜群なので、かえって止血に役立ったのかもしれません。
その後、特に化膿することもなく、4日ほどでかさぶたも剥がれました。出血の様子から、長引くことや縫合の必要性を心配されましたが、おかげさまでスムーズに傷は治癒しました。
まとめ
今回は4段階のケアとなりましたが、できるものだけで良いと思います。理想を言えば、病院を受診する際に①の愉気だけでも行うと、より安心だと思います。他のケアは道具が必要ですが、愉気はその気になれば、道具なしで取り組めます。また、今回は使用しませんでしたが、イトオテルミーと言う温熱刺激療法を併用することも多いです。
結論:クレイがあると安心
他の手段にも助けられましたが、この見事な止血力と、傷口を綺麗に修復する作用、打撲への働きかけを見ると、やっぱりクレイがあると安心です。
いざという時に慌てないように、少量でいいので、日頃からクレイを使って慣れ親しんでおくことが大事です。
おまけ:頼りになるキク科の仲間たち
ここまででも情報が多くて恐縮ですが、今回登場した植物についてです。
・アーニカ(アルニカ)→打撲のケア
・カレンデュラ →傷口の治癒
・ヘリクリサム →打撲と傷口のケア
いずれもキク科で黄色の可愛いお花です。キク科の植物は、ケガの強い味方です。
そういえば子どもの頃、転んで出血したところに、きれいなヨモギの葉を摘んで擦り込んだことがあります。ヨモギもキク科の植物です。
※キク科にアレルギーを持っている方は注意が必要です。
ちなみに、ヘリクリサムには「イモーテル」(不死・永遠)という別名があり、某メーカーの化粧品で有名です。