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アトピー:なかったことにするか 気づきとするか
はじめに
今回は、人生の大きな転機となった、私がアトピーだった頃の話です。
ここでは「どうやってアトピーを治したか」という HOW TO は書きません。元々の体質、遺伝的傾向、生活習慣、環境、思考の癖など、条件は人それぞれ異なり、「こうすれば治ります」と一概に言えないからです。また、当時と今では私自身の食や健康に関する考え方も変わっています。
それでも、以下の3点は、誰にでも当てはまると思います:
①生活の中の化学物質を減らす(特に市販の柔軟剤は使用しない)
②農薬や添加物の少ないものを選ぶ
③完璧を目指さない
以下、長くなりますが、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
思いがけないクリスマスプレゼント
2007年のクリスマスの朝(当時27歳、既婚、子なし)、目覚めて鏡を見ると、そこには昨日までとはまるで別人のような私が映っていました。肌は乾燥しガサガサ、全体的に赤く、特に目の周りの皮膚は真っ赤にただれていました。嘘だと思いたかったけれど、鏡を見るたびに何度も何度もショックを受けました。
どうしよう・・・
どうしよう・・・
どうしたら・・・
友人の結婚式を2週間後に控え焦りながらも、「どうせひどい状態だからステロイドはやめよう」となぜか思い立ち、他の治療法を探すことにしました。以前から憧れていたアロマセラピーも、この時初めて試してみました。
アロマは、本を片手にブラックスプルース、ジャーマンカモミール、希釈用のホホバオイルを購入。今思うと良い精油のチョイスですが、使い方に自信が持てず、使用は中断しました。使用をやめたのは良い選択でした。肌の状態や使い方によっては、刺激が強すぎたり、さらに悪化させてしまうこともあるからです。
肌の状態は改善せず、友人の結婚式には、赤くひび割れて痛い肌にファンデーションを塗って出席しました。その日は何とか乗り切りましたが、次第にメイクもできなくなり、痒みは全身に広がり、普通の生活を送るのも困難になっていきました。
王瑞雲先生との出会い
そんな折、夫が偶然ネットで王瑞雲先生のことを見つけてくれました。自費診療とのことで不安もありましたが、思い切って行くことにしました。幸運なことに、王先生の診療所は、結婚式出席のために滞在していた実家の近くにありました。
これが私にとって、大きな転機となりました。
王先生は、伝統医療の考え方、体の仕組み、食の重要性、昔から伝わる知恵、自分で学び実践する姿勢の大切さなどを惜しみなく伝えてくださいました。
王先生の細かな指導と漢方薬の処方を受けて半年、首の皮膚だけはまだ象の皮のような状態でしたが、私の肌はおおむね「普通」を取り戻しました。
顔に症状が出たことは辛かったですが、長い目で見ると、むしろ幸運だったのかもしれません。もし他の見えない場所に出ていたら、薬で症状を抑えて、アトピーなどなかったことにしていたことでしょう。しかし、その時の私は、このままでは何の解決にもならないとなぜか感じ、もっと根本からの変化を求めていました。
症状は体からのメッセージ
アトピー治癒(ついでに花粉症や生理痛も治りました)の経験がある私に、「ちょっとだけ話を聞きたい」という方は結構います。しかし、私が提供する情報と、相談者が求める情報には大きなギャップがあります。
皆さんが求めているのは、「私はこれで治りました」というわかりやすい『魔法の何か』なのです。しかし残念ながら、そんなものはありません。
いえ、もし詳しく説明させてもらえるなら、時間がかかってもいいのなら、方法は色々とあります。そして、さらに大切なのは、何をもって「治った」とするかという点です。
ステロイドを「魔法の薬」として、それで症状を抑えて「治った」と考えることもできます。しかし、根本的な解決には、相応の時間と理解が必要です。
「皮膚は内臓の鏡」と言われます。薬を使うことで肌から症状が消えても、体の内側に不調が残っているかもしれません。症状は体からのメッセージですから、なぜその症状が出てきたのかに目を向ける必要があります。
病気を治すのは誰か
話を戻して、敢えて「私はこれで治りました」をあげるなら、自分の中に治る力があることを信じることができた、ということだと思います。
幸い、導いてくれる先生に恵まれました。先生の丁寧な診療の一つ一つが、信じる気持ちを支えました。そして、ひどい状態の私でも励ましてくれた夫の存在も、ありがたいものでした。
ドラマでは、誰かが病気になると「先生、なんとかしてください」と医者に頼るシーンがよく描かれますが、病気を直すのはお医者さんではありません。
以前の私は、体のことは医者にお任せで、あまり意識を向けることはしませんでした。しかし、王先生との出会いをきっかけに、食、暮らし、そして自分の在り方によって、健康を、ひいては人生そのものも良くしていけることを知りました。体の不調は不幸にして突然訪れるものと思っていた部分がありましたが、自分にも責任がある(責任を持てる)という意識に変わったのです。この意識の変化は、その後の子育てにも大いに役立っています。
今回はここまでです。長文をお読みいただき、ありがとうございました。王先生に教わった様々な「知恵」については、また別の投稿で書こうと思います。またお立ち寄りいただけると嬉しいです。
(2025年1月追記:王先生に教えてもらったことを少し書いてあります↓)
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