2014.08.24 井田勝通百年構想 ⑤
夢は逃げてゆかない
自分があきらめて逃げてゆくのだ
静岡学園元監督 井田勝通
井田カップ参加賞。
ありがとうございます!
懇親会にて。
「人が『できない』と言った時がチャンスなんだ」。
「勝つことよりも大事なのは、とんでもないドリブラー・とんでもないテクニシャンを育てること」。
15歳までにテクニックを身につけて、瞬間的にひらめきでプレーできる選手。
W杯の準決勝・決勝で遊べる、サッカーを楽しめる選手。
この中から【1人】出そう、と。
40年前、井田さんが日本にテクニックの種を蒔いてくださった。
今、少しずつ日本各地に芽が出始め、勝ちよりも大切な価値を求める仲間が増えてきた。
「そんなのサッカーじゃない」、「勝てるわけがない」、どんなに非難されようと自らの信念を貫く同志たち。
普通じゃない選手、熱い指導者、ここでしか味わえない雰囲気。
井田イズムに導かれた人間のみが集まる夏の菅平。
いつの日か、こんな空気が日本中に溢れたら…。
僕が生まれ育った刈谷で、自分のまわりにはサッカーが上手い大人がたくさんいました。
サッカーはテクニック、僕にとっては当たり前のことでした。
小さい頃から、そういうサッカーが当たり前の環境で育ちました。
今、皆さんの選手たちも、テクニックのサッカーを続けている…彼らが父親になった時、その子たちにとってテクニックが当たり前という環境ができると思います。
そこで育った子どもたちが、また父親になる…日本中にそんな当たり前の環境ができたら、その時が本当に日本のサッカーが変わる時だと思います。
Jリーグ百年構想じゃなくて、井田勝通百年構想です!笑
エスポルチ広山さんが言うように、日本各地に『巧い』お父さんが増えたら…。
『巧い』お父さんが当たり前の日本になったら…。
FIBRA濱くんの言葉を思い出す。
「サッカーに失礼だよ!」。
「サッカーってもっとおもしろいスポーツなんだよ!」。
「なにサッカーつまらなくしてんだよ!」。
『巧い』お父さんが溢れたら…。
きっと、日本でもおもしろいサッカーが当たり前になる。
そう信じて、これからもテクニックを追求する。
ブレず。
飽きず。
諦めず。
百年後、日本中にテクニックの花が咲き誇りますように。
99.9%の過去と
0.1%の未来なら、
0.1のほうに賭ける。
(三浦知良)
つづく
熱病フットボーラー OMA