2016.01.28 どうすれば。

サカイク内田篤人

家族はぼくがやりたいということに反対することはなかったですね。サッカーも毎週、練習場まで送ってくれて、のびのびとやらせてもらいました。弁当も作ってくれましたし、洗濯もしてもらっていました。サッカーに熱中していたので、いわゆる反抗期というものはなかったですね。反抗期があるということは、暇なんだと思いますよ。熱中するものがあれば、反抗する時間なんてできないですから。サッカー少年たちには『勉強をしっかりやれよ!』と言いたいです。サッカーは楽しいから言われなくてもやると思うので、勉強はしておけと。勉強ができていれば自分の道が開けるんですよ。部活の強い学校に行きたいとか、勉強が自分の道を広げてくれる。ただ、それは後々わかるんですよね。小学生・中学生のころは、まだわからなくてもしょうがない。『もっと勉強をしておけばよかった』とぼくも気が付いたのは高校を卒業してからですし。ぼくはたまたまサッカーで進学校に入れましたけど、中学の時に親の言う事を聞いておいてよかったと思いました。すごく大事です、勉強は。面倒くさいし、結局使わないこともあると思うけれど、自分の道を広げてくれます。親は子どもに勉強させた方がいいですね。
自宅から高校は越境だったので、毎日5時30分の始発でした。親は弁当を作るので4時30分起き。それを3年間やってくれました。本当にありがたいです。家族の協力がなければ子どもはサッカーができません。当時もありがたいと思っていましたが、今の方があの時どれだけ家族に負担をかけていたかがわかります。親はサポートするのみですかね。ぼくの親はプロに行く時も「大学行った方がいいんじゃない?」と言っていましたが、結局はぼくに決めさせてくれました。こんな道もある、あんな道もあると提示して、あとは自分で決めなさいというスタンスです。お母さんはこの道がいいな、とは言っていましたけれど。ぎりぎりまで大学に行くつもりでしたし、お母さんからは「プロに行っても上手な人ばかりだし、大学に行ってから決めればいいんじゃない?」とも言われました。でも、大学に行ってからまたプロから声がかかるかはわからないし、小学生のころからプロ選手になりたくてサッカーをしていたのでここで行かないという選択は考えられず、自分で判断しました。
ぼくは運よくプロになれましたが、プロになれるサッカー少年の方が少ない。ですから、ほとんどの選手がどこかであきらめなければならなくなる。そこを見守るのは親もつらいですよね。夢ばかり追いかけてサッカーをやらせて、大学にもサッカーで行かせていいのかとか、ある程度現実を見ないと。親はいつも心配をしていますよね。ぼくの親も今でも「ごはん、しっかり食べている?」と心配してくれています。
親には子どもを自由にさせてあげてほしいですね。そして、サポートしてほしいです。中学くらいの時は親の弁当より、コンビニに行きたかったりもしました。でも、親は必ず弁当を持たせてくれていて、ぼくも食べていました。弁当いらないとか、試合を見に来るなとか言われることがあると思いますけど、親は子どもにその時嫌われてもいいから、ちゃんと接した方がいいですね。その時に反抗されても気にせずに。親ってありがたいなというのは、わかるようになりますから。




子どもは後で気づくって…
親も、先生も、指導者も、同じ?

サッカーに熱中していたので、いわゆる反抗期というものはなかったですね。
反抗期があるということは、暇なんだと思いますよ。
熱中するものがあれば、反抗する時間なんてできないですから。

これ、名言だな。

集中より、熱中。
一生懸命より、夢中。
好きならやれるだろ?

どうすれば【今】伝わるのかな。


熱病フットボーラー OMA

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