はっ!とさせられたセリフ
本の中のセリフで「は!」とさせられることがある。
数日前にもあった。
今、ひたすら「薬屋のひとりごと」の原作を読んでいる。
変人一族の一人だけれど、仕事に対しては独特の美意識を持っているキャラクター。
その中で主人公の義理の兄が言ったセリフ。
『知らなかったで責任転嫁をするのは性に合わないんだ』
私はこの言葉がどうしても忘れられなかった。
というのも、新年早々仕事で嫌な思いをした。
突発的に怒りが湧いてきたのだが、その怒りの根本的な部分が「私に教えていないことをいきなり指摘してきてなんなんだ、こいつ」だった。
自分が知らなかったということで、その仕事に不備があった。
私が知っていれば事前に対策をするなり、誰かに相談してみるなりできたはずだ。
情報は大事だ。
でも、情報って自分で取りに行かないと入ってこない。
情報を取りにいけばいくほど、周りからみれば「そんなことまでしなくても…」と思われることもある。
そして無駄に「真面目過ぎる人認定」されることもあり、煩わしさもくっついてくる。
私はこれを避けるために、他人の評価を気にしていたために、自ら情報を遮断したこともある。
でも、本音は自分が納得して仕事をしたいとも思っている。
「薬屋のひとりごと」の変人キャラも、その場にいなくても良い場面だったけれど、その情報がいつか何か自分の仕事と繋がることがあるかもしれないから、自ら情報を得ている。
時たま、こうやって何かの形で自分への戒め的なヒントが降ってくることがある。
ずっとずっと、心から離れなかったセリフだったから、ここに残しておこうと思う。