田んぼ
幼稚園から小学生3年生くらいまでの生活は田んぼが全てだったほど田んぼに囚われていた。
稲は傷つけないからと手を突っ込み網を泳がせカブトエビやホウネンエビを捕まえていた。
餌もないので1週間もせずに死に、補充する現代のブラック企業にも似た残酷さを子供ながらにして持っていた。
隣の家の好きな子がカエル嫌いな事を知り、翌年オタマジャクシを乱獲のち惨殺したけど夜の合唱は鳴り止まず己の無力さを初めて知る苦くて甘い思い出もあったね。
米を育ててない冬は友達と田んぼで野球をしていた。とても楽しかった。
そんな第一次青春の結晶であった家から徒歩3秒にある田んぼは今一軒家と化している。
何年か前に田んぼ主のじいちゃんが死に、ばあちゃんも後を追うように死んだと聞いた。
その一軒家から出てきたガキンチョたちは道路で遊んでいる。サッカー、三輪車、追いかけっこ…
教えてあげたい。君たちが産まれる前ここには田んぼがあってお兄ちゃん毎日生き物取って死なせてたんだよ。
子供にとって田んぼは初めての宇宙だ。
宇宙を見ていない子供が十分に育つものか、
東京の都市部には田んぼが無いからみんな心が汚い(偏見)
そう、仕事から車で帰宅するとき邪魔なガキンチョたちよ…夏になったら少し遠くにある田んぼで遊べ!!!冬は田んぼで野球をしろ!!!
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