ボストン糖蜜災害100周年とモラセスクッキー
朝、研究所の休憩室に手作りクッキーが置いてあって、めちゃくちゃ美味しかったんですよ。何これ!ほろ苦くて、香ばしくて、風味がよくて・・・何これ!(語彙タリン)
なんていうか、他のアメリカの、ただの激甘バター増し増しクッキーと違って、なんていうんだろう・・・食べたことないのに、懐かしい味・・・あれ?暖炉の前で犬と一緒にレースを編んでいる田舎のお母さんが見える・・・(実家には暖炉もないし、犬も飼っていません。母親がレースを編んだことも一度もありません。)
どうやら同僚のママさん研究員が作ってきてくれたらしく、本人曰く
「今日はボストン・モラセス・フラッド100周年アニバーサリーなのよー、だからモラセスクッキー焼いてきた!食べて食べて!」だそう。
???
何それ?モラセス洪水?
モラセスっていうのは黒蜜みたいな甘味料の、糖蜜ことらしい。
100年前の丁度この日(1919年1月15日)ボストンの川沿いのところで糖蜜タンクが爆発して、中身が洪水を起こして、ネバネバの糖蜜に閉じ込められた人がたくさん亡くなったんだとか。
「ひどい・・・事故だったよね・・・」とミーティングの前置きで教授がクッキー食べながら、しみじみ呟いてましたが、ボストン出身じゃないし、100年前生まれてないでしょ先生。
ということで、少し不謹慎だけど、めちゃめちゃ美味しいモラセスクッキー、作り方を聞いてきました~!(本当に何しに研究所に行ってるんだ毎日・・・)
~アメリカのママ(30代キャリアウーマンだけど)の味・モラセスクッキー~
【材料】
モラセス(糖蜜)大さじ3
普通のバター/バー1本(半ポンド箱の半分なので、112gぐらい)
ブラウンシュガー/バターと同量
オールパーパスフラワー(中力粉のこと)/2カップ半
ベーキングソーダ/小さじ2
たまご/1個
シナモンとかジンジャーとかの粉/ちょっと入れると美味しいよ
【作り方】
1)バター20秒チン
2)小麦粉以外の材料混ぜる
3)小麦粉入れて混ぜる
4)いい感じに丸めて、オーブン325度(摂氏160度ぐらい)で13分焼く
13分以上焼くと焦げる
わお簡単!私にもできそうです。
ちなみに
「モラセスクッキーっていう割にモラセス少なくね?」ってケチをつけたら
「入れすぎるとネバネバになるんだよね~」とのこと。
なるほど、入れすぎると100年前ボストンを襲ったネバネバの脅威を追体験してしまうわけですね。気を付けます。