見出し画像

ここでひとりシエスタを_003

  今年(2018年)の誕生日も無事に迎えることができました。年々自分の誕生日に関心がなくてなってきている。小学生の頃なんて、1ヶ月前から自分でカウントダウンをはじめていて、欲しいものリストを作っていたというのに。最近では自分が主役になれる日ってのが恥ずかしいと感じるようにもなってきちゃった。だから、わたしはソウルメイトが「誕生日なのでケーキでも一緒に食べましょう」と誘ってくれた時も、当日空いているくせに遠慮して前日に予定を合わせてもらった。

 その日、待ち合わせ場所に行くと、切りたてのキレイなボブヘアのソウルメイトがそこにいました。いつも合流するとお互いヘラっとするのが好き。特に予定も立てていなかったけれど、大丈夫、いつものこと。二人でデパートの夢みたいなブランドのお洋服や素敵な古着屋さんを眺めるのもいいのだけど、ユニクロで掘り出し物を物色するときは一段とはしゃぐ。この日も売り場を練り歩き、色違いのスカートを手に隣同士の試着室へ。そして、ひとしきり褒め合う。食事を済ませて、次は本屋さんへ。これもお決まりのコースで、雑誌コーナーでコメント大会。憧れを語り、自分たちを棚に上げた辛口発言を飛ばし、今月は『クルーエル』と『ファッジ』どっちが好きか考える。特別なことをしなくたって楽しく過ごせた。そしてプレゼントにドライフラワーと靴下をくれた。靴下は水色だったりキラキラのラメだったり、わたしの好みがよく分かっている配色だって、パッキングされたドライフラワーはお部屋に飾りやすい。お花は、いつ誰にもらっても嬉しくて大好き。家に帰ってから気が付いたのだけど、そういえばケーキを食べていなかったの。面白かったな。

画像1

 誕生日当日、お弁当を一緒に食べている子がサボテンをプレゼントしてくれた!とても驚いた〜。だってまだ知り合って1ヶ月ほどしか経っていないのにお手紙付きで。嬉しいな〜。サボテンの花言葉に「内気な乙女」というのがあるんだって。わたしにぴったりだと思ってくれたみたいで、花言葉でプレゼントを選んでもらえるなんてハピネスなことです。この日は公園でお弁当を食べて遠足気分。近くに大きな公園があるの、ニューヨーカーみたいでちょっとお気に入り。

 誕生日の次の日、幼馴染み兼ペンパルからレターパックが届く。キュートだけじゃない、クスッとしちゃうプレゼントがたくさん詰められてた。贈り物がポストに入っているって最高にワクワクする。届くのも嬉しいけれど、自分が送るのに梱包するのも好きな作業。彼女に手紙を書いたりプレゼントをするときは、一捻りするのが暗黙のルールだから、笑ってくれるかしら...とニヤニヤしながら包んでる。さて、次はわたしの番、どうしようかしら。

 さらに次の日、今アルバイトをさせてもらっているところで、なんと帰り際にサプライズでプレゼントを頂いてしまった。まさか自分の誕生日を知ってもらっているとは...!袋いっぱいの美味しいものの詰め合わせとメッセージカード付き。アルバイトにはあまり日数は行っていなくて、コミュニケーションを取る機会がほとんどないから、どのメッセージもちょっとよそよそしい感じが可愛らしくてお気に入り。詰め合わせの中に入っていたホオズキのコンフィチュールがとても気になっている。まだ食べていないけれど、ホオズキって食べられるイメージがないからドキドキしているの。「ホオズキのコンフィチュール」っていう言葉もフランスの童話に出てきそうな、なんだか素敵な響きにさらにドキドキ。食べるの楽しみだなぁ。

 さらにさらに次の日、ここ数年の恒例にしていること。自分にプレゼントとしてブーケを買うのです。毎朝前を通る素敵なお花屋さんに年に一度入るのです。わたしにとって特別なイベント。今年は一目惚れしたフィリカを中心に組んでもらいました。毎年とても緊張しちゃってお花の名前を教えてもらうだけで一苦労。フィリカ、ふわふわですごくかわいい。ドライフラワーにもしやすいんだって。花束を持って帰るときって、少し誇らしい気分になって好き。本当は毎週少しずつお花を買うのが憧れ。もっというと、お花屋さんで働いてみたくて、憧れの内装は魔女の宅急便のキキのお母さんの仕事場みたいなところ!わたし魔女になったら絶対薬草学を極めたいと思っているの。フラスコとかのガラス製品と植物の組み合わせってときめくよね!

 なんだかんだで嬉しい誕生日になったな。(頂いたジャスミンの工芸茶を飲みながら)


marica.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?