見出し画像

ここでひとりシエスタを_011

 宝塚にある映画館「宝塚シネ・ピピア」に初めて行ったときの話です。結局2週連続通ってビー・ガン2作品観れました。有り難かったです。

※noteの記事は短めver.です。全文は最後につけているダウンロードデータで読めます。ぜひ。

= = = =

 ブルータスから映画特集号が発売されました。ここ数年は発売されると買っちゃう。今回は「映画監督論。」面白い〜。特集の中でビー・ガンという中国の監督が紹介されていました。全然存じなかったのだけど、とても注目の若き映画監督らしく、日本でも今年長編2作が公開されたようです。ミーハーの性、俄然観たくなってしまいました。さっそく上映劇場を調べると、時すでに遅し。どこも上半期には上映が終了している、、そんなぁ〜。と思っていたら近々上映される映画館がありました。その名も「宝塚シネ・ピピア」。宝塚にこんな劇場あったの知らなかった!ローカル映画館好きなので、これは是非ゆきましょうと手帳に予定を書き込みました。

 劇場に到着すると、ワンフロアにシアターが2つ。カフェがひとつ。コンパクトな空間にお客が2人ほど。カウンターには誰もいなくて、呼び出しボタンを押すとスタッフがすぐ出てきてくれました。受付のお姉さんが着ていたTシャツを見てハッとしました。それはコロナ渦に私も微々たる寄付をした関西のローカル劇場を応援する「SAVE OUR LOCAL CINEMAS」のオリジナルTシャツ。シネ・ピピアも参加劇場だったようで(気づかなかった、、不覚)、知らぬ間に支援していたみたい、ちょっと嬉しい。

 チケットを購入しロビーを見渡すとなんだか気になるものが。入ってすぐの壁に沿って置かれた本棚には映画関連の本やキネマ旬報のバックナンバーがぎっしり。どれか読んでみたくて目移りばかりで結局選べずやめたくらいにはいっぱい置いてあった。AKIRAや火の鳥(さすが宝塚)の漫画も置いてあったのですが、4・5・6巻と中途半端だったのがなんだか愛おしい(もしかしたら別の場所にちゃんと他の巻が置いてあったのかもしれない)。隅には小さな紙が何枚か貼られたコーナーを発見。近くに寄ると上映してほしい作品を書く「リクエストカード」というものが貼られていました。作品のタイトルと一言メッセージが添えられたカード、上映が決まっている作品には赤ペンでその上映日がラフに書き足されている。昔の駅の掲示板のようなアナログなやりとりが距離近くて羨ましい。

 いい作品が観れて、ほくほくとした頃にはもう外は真っ暗。車も人もほとんどいない、より一層静かになったシネ・ピピアのある売布神社駅は映画の余韻を楽しむには完璧でした。さっそくApple Musicで劇中流れていた小茉莉を検索して聴きながら帰宅。ローカルなシネ・ピピアの雰囲気も含めてお手軽トリップできた1日なのでした。また行きたいです。

2020/11/24配信:011号 ネットプリントver.

全文はこちらのダウンロードデータから!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?