宇宙がこんなにミステリーに満ちているんだから、人間だってミステリーだらけさ。〔#5〕
これは、とある庶民的な王族のお姫様をめぐる、河川敷シンデレラ物語。
私たちの姫は、花嫁として、他国で開催される結婚式へ行く。
私はこの国の出身ではないが、この王族の家臣をしており、さらに家臣のリーダーとして、姫、王族、他の家臣たちをその結婚式へ連れて行かなくてはならない。
夜中に、手を振って見送る国の仲間を背に、一同は自転車に乗る(🚲笑)
ひたすら続く暗闇と河原。ここは川沿いにあるあのドライビングスクール付近の景色。
「頑張れば、自転車4人で乗れるかしら」と姫。
一生懸命作ったドレスやら何やらを、自転車の前のカゴに入れてみんなで出発。
そうこうしていると、道中で、この王族が魔法を使えると分かる。
魔法で家臣が馬に変わった。すごい!!
ということで、まずは王族は自分たちの服装をゴージャスに。
私も試しに魔法で家臣一人を馬にしようと思ったら、・・・馬のような何かになった。前脚2本しか生えてこない。
大変だ!!!
急いで王族の女の子を呼び、もう一度魔法を掛け直してもらうと、みるみる残りの脚が生え、一瞬、猪の様な顔を経由して、毛並みの良い馬に変身した。🐎
よかった〜
魔法で乗り物も出来たので、あとは乗り物を引く馬の数を調整したい。
この大きさの乗り物には6頭いた方がいいな。バランスを調整し、配置を変える。
「えっと、代わりに誰かこっちについて」と馬になった家臣に言う。
王族の女の子に、「そういう時はalternative(代わり)を使うのよ」と英語の指導をされ、ちょっと赤面するも、優しさに感動する。
(ん?今までの会話は英語だったのか?)
そして、会場に到着した。まだ式までは時間がある。
王様から「姫に花冠を作ってやってほしい」と言われる。
そう、実は魔法ではジュエリーは作ることが出来なかった。確かに、ティアラはないけれど花冠なら充分に美しい。
急いで花を調達しなくては。
そこで、自分はドレスを着て、姫の母を装い他人のパーティーに潜入する。
会場は、淡く明るい光が窓からたくさん入り込んでいて気持ちが良かった。黄色に青いお花の模様が入った絨毯に、たくさんの丸テーブル。デーブルの上や壁のいたるところにお花が飾られた、素敵な会場だった。
パーティー会場の舞台に上がって、大きな声で会場の人々に呼びかけた。
「すみません!姫に花冠を作る、花をご提供いただきたい!」
すると、パーティのドンの女の人が、
「あら、もちろんよ」と快く受け入れてくれた。
会場の壁や各テーブルにある、色とりどりなお花から新鮮で綺麗なものを選んで、どんどん袋に入れていく。手持ちのビニール袋に。(笑)
他の家臣や、パーティ会場の人たちも協力してくれた。
薄く水が張られたお皿に活けられた、薄紫色のお花は見たことがなくて、本当に美しかった・・・。花冠向きではないので見るだけにした。
すると、姫がもう一般市民と交流しようとしているという噂が入ってきた。
(まだ花冠も出来ていない!ちょっと待って!!!!)
急いで姫のところへ。
白いウェディングドレスに身を包んだ姫は、既に婚約者の王子と合流し、
二人で近くの野球コートに入り、
坊主頭の野球少年たちと会話をしていた(笑)
楽しそうな姫に駆け寄り、
「まだお着替え完了してませんからっ!戻りますよ!」と姫に言うと、
「そうねっ、私、眉毛もまだ描き足さなくちゃと思ってたの」と言って笑顔で素直に一緒に戻った。眉毛を見ると、本当だ、うっす笑
あー、なんか色々不思議・・・。
ぼんやりした気持ちで、ふと見上げると、土手の上にいる少年と目が合った。(土手ということで我々は明らかに河川敷にいる模様w)
少年はこちらを向いて寝そべった状態で両手で頬杖をついている。
少年が言った
「宇宙がこんなにミステリーに満ちているんだから、人間だってミステリーだらけさ」
・・・そうか!!!
と、少年に諭していただき、妙に納得したところで、
目が覚めました。笑
嬉しいこと、悲しいこと、楽しいこと、寂しいこと、ドキドキすること、不安になること、が尽きなくて、この命持つかしら!なんて思う日々。
そう、宇宙も、地球も、人間も、人生も、ミステリアス!
どうでもいいけど、なんて庶民的過ぎる王族なんだ一体。
おしまい
マリベルの不思議な夢日記や体験記、これからもお楽しみください⭐️