人からすすめられた本を通じた新しい出会い
こんにちは。KIKASETEコンテンツ担当の合志です。
私は海や星、火山などをぼんやり眺める自然観察が好きです。宇宙や大地の営みを目の当たりにすると、ワクワクする気持ちと安らぎを感じます。
とはいえ、アウトドアに通じているわけでもないので、日ごろは本や写真で満足し、たまの旅行で実際に見に行くくらいのゆるい趣味です。
数年前、年末年始のまとまった休みにどこかへ旅行したいなと思っていました。ただ、行きたい場所など明確な目的もなく、年末年始は経費もかさむため、旅行をするかどうかも迷っていました。
その頃、知人に紹介してもらったこの本を読んでいました。
アラスカに関わる日本人といえばこの方!というくらい有名な写真家の星野道夫さんのアラスカでの暮らし、人々との触れあい、そして厳しくも美しい自然についてのエッセイです。
その中にこのようなフレーズがあります。
この光を自分の目で見たい!という衝動に駆られ、気づけばアラスカ行きの手配をしていました。
実際に行ったアラスカでは天候に恵まれず、残すところ1日というところまで何も見られずに過ぎてしまいました。
周りの人たちに「私、オーロラ見てくる!」と宣言して出てきたため、帰ったら「どうだった?」と聞かれるのは明白で、見られなかったとき用のコメントもいくつか考えた最終日の夜、なんとかオーロラを見ることができました。
最初は雲と見分けがつかないような白くてぼんやりとしたものが、だんだん大きくなって激しくうねりだし、あっという間に空全体を覆っていきました。オーロラといえば緑のカーテンというイメージでしたが、私にとっては、色よりもその動き方が圧巻で、真っ暗だった周りがオーロラの光で照らされ、飲み込まれてしまいそうな感覚でした。
こんなに綺麗なものがこの世にあるんだと思った一方で、怖いという感情も湧きあがってきました。昔むかしは人々にとって「不吉なもの」だったというのも納得です。
あの光景は数年経った今思い出しても、胸が高まります。
地方都市で生まれ、新興住宅地で育った私。自然にあまり親しみなく過ごしてきましたが、振り返ってみると、近くのプラネタリウムに連れて行ってもらうのがとても楽しみだったり、トトロの森に憧れて家の近くの林で大きいクスノキを探したり(ありませんでした)、実は小さい頃から自然への憧れがあったのだなと思います。
オーロラも幼少期に夢中になった宇宙の図鑑で目にして、いつか見てみたいなとぼんやり思っていたものの一つでした。
私は大人になってから忘れられない風景に出会いましたが、たまたま紹介してもらった本に背中を押されて、見ることができたオーロラ。たまたまが重なって巡り合ったものが、忘れられない大事なものとして自分の一部になっているように思います。
このことを機に、人にお気に入りの本を聞いて読むことが増えました。これからもまだ私の知らない世界に出会えると思うと楽しみです。
KIKASETEでは、昔話からオリジナル絵本まで多種多様な絵本が200冊以上公開されています。
現在のKIKASETEでは、200冊の中から読みたい絵本を選ぶのではなく、レコメンドされた3冊の中から読む本を選ぶ仕様になっています。3冊の中から1冊を選ぶと、読み聞かせが始まり、クイズとスピーチが出てきます。翌日以降の2回目では、1回目と同じ絵本での学習が始まります。そして、3回目の学習を始めると、1日目のように新たな3冊がレコメンドされます。
この本が読みたい!という気持ちももちろん大切ですが、レコメンドされた3冊の、自分では選ばないかも?と思う本の中に、新しい出会いがあるかも!
そのようなワクワクも楽しみつつ、親子でアプリを通してたくさんお話ししていただきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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