4月6日 2019ハマスタ開幕
気持ちよく晴れる、とは知っていたし、桜が今週末ぐらいまでは見られる、とも知っていた。
ちょっと早めに行って、お散歩でもしよう……なんて週末を夢見ていたら、夢を見過ぎた。
華麗に二度寝をかまし、開始直前にハマスタに到着することとなった。
何て幸先の悪いハマスタ開幕……。
知ってか知らずか(もちろん知らない)先発の京山くんの調子も悪かった。
テンポが悪くて、追い込んでからも攻めきれなくて、ランナーがたまる。
1回表にあっさり先制され、その後もランナーをためつづけた。ためるのは貯金だけにしたい、なんてしょうもない事を考えていたら、意外なことにどんどん巨人の残塁がたまっていった。4回までで残塁8。
よく2点で抑えられたもんだ……。
1-2で迎えた4回裏、試合が動いた。
フォアボールが続いて1.2塁のチャンスにロペスのタイムリー。やっぱり頼りになる……!
ハマスタで観戦時にロペスが打つのはいつものことで、今日は猛打賞。
嶺井の内野ゴロの間に逆転した後、代打倉本。
オープン戦では市外局番より〜(以前書いたので略)、代打で出番があっても今シーズンヒットがまだ出ていなかった。
いつも通りの背中で、でも表情は心なしかやつれているように見えた。
巨人の内野陣は綺麗にベースとベースを結んだライン上に4人揃って守っているこれまでの感じからするとセカンドゴロと見越してのシフトだろう。
何とかその守備を抜けてほしい。まだ1点差、点差は広げておきたいし、倉本にも1本出てほしい、今シーズン初めて祈った。
4球目、バットに当たったボールはしっかりとコントロールされて、ふわりと浮き、内野陣の頭上を越え、センターの前に落ちた。今季初ヒットがタイムリーになった。
もしなんてないけど、もし、打てていなかったらため息がもれていただろう場面。一瞬にして歓声に包まれた。
きっとみんなこの瞬間を待っていて、なかなか1本が出なくてやきもきして、ようやく訪れた瞬間だったんだろう。何だか視界がぼやけた。
この間のソトの1号以来、今シーズン2度目の視界ぼやける事件。私も待ってたよ、この瞬間。
5回のマウンドに上がったのは国吉。
先週はオープン戦での前評判はどこへやら気持ちよく打たれていたけど、今日は違った。
初球から150キロ台を連発し、連続三振。速球かと思いきやゆるいカーブで攻める。お、嶺井そんなおしゃれな配球できるの。
今日の最速は161キロ。コースは外れたけどミットの音が少し違って、スクリーンを見たら「161km/h」の表示。160って初めて目の前で見た……。
6回まできっちり抑えてバトンタッチ。
7回裏。
これまで元気がなかったクリーンアップ。
筒香は今シーズンでいなくなるのかなあ、って思った瞬間のホームラン。相変わらず目を奪われる美しい弾道。好きです、キャプテン。
8回表にはパットンが登板。
昨日抑えていたとはいえ、先日神宮で雄平にホームランを打たれていた印象が強かった。
もう大丈夫そうだった。やっぱりリリーフカーに乗らずに走ってくるパットンの姿がいい。
インスタグラムにブルペンからマウンドへ向かおうとする瞬間と「Believe」のコメントを載せる公式さん、ありがとう。
9回表はヤスアキ。
セーブの場面じゃなかったので、9回は誰が行くんだろう?と思っていたところでのzonbie nation。ハマスタでのヤスアキジャンプの一体感といったら。
綺麗に連打浴びてたけど、きっと調整だよね(すっとぼけ)
*
ヒーローインタビューで倉本が言った。
「今は代打が仕事なので、きっちり役目を果たしたい」
どんなに打てなくても、打てるまで振るしかなくて、
出番が少ないからこそ、少ないチャンスで結果を出せるように準備をするしかなくて、
打席に立てるように、下を向いてる暇はなくて。
やっぱりプロの矜持ってすごい。だから応援したくなるんだろうな。
今日は倉本だけじゃなくてみんなが自分の仕事をした、そんな日だった。
1番神里は、先制された直後に2ベースで同点のホームを踏み、タイムリーも打った。
大和は危なげないバントを見せれば、
筒香は「やっぱりこの人のホームランは雰囲気を変えるなあ」と思わせて、
代打の桑原は打てなかったけどフォアボールで出塁し、
同じく代打の佐野は10割継続ならずも打点をあげた。
ピッチャーも、いい形で試合を作っていった。
そうやってみんなが噛み合って活躍した試合は勝てるし、楽しい。
何だろう……私のハマスタ開幕戦にして今シーズン一番いい試合にならない?大丈夫?っていう心配しかない。
きっと心が苦しくなる試合もこれからある。むしろ明日も打線は続くのか不安でしかない。笑
でも、こういう試合を観られた日はたまらなくて、またこんな試合が観たいと思う。
座席は狭いし、通路も狭いし、スターマンはめちゃくちゃ丸くて可愛くてけしからんし……。神宮やドームの快適さには遠く及ばない。
それでも、ホーム感のあるハマスタが大好きだ。
今年もハマスタの魅力に取り憑かれている。
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