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2019年、初神宮 3月16日オープン戦

今年二度目のプロ野球は初神宮。半年ぶりに降りた外苑前から球場までの景色は国立競技場が形になっていて、新しいショップがオープンしていて、ラグビーの試合がやっていて賑やかだった。今年初神宮と合わせて、NFBの皆さんと初観戦。これもとっても嬉しかった。「今年初」が増えるのは楽しい。「やきうの時間」開始!!って感じ。

偶然にも二度目のヤクルト−巨人。
先発は原樹里と高田。
前回は1回表から打線が繋がったヤクルトが先制して…という展開だったのが今日も1回表から試合が動いた。

吉川の2ベースから、始まった試合。
「日本代表戦の不安定な立ち上がりだねー」みたいな話をしていたかと思えば、フォアボールが続きあっさり先制したかと思えば5番に入った亀井の満塁ホームランで5-0。
「まだ1回だからね」「オープン戦だからね…」みたいな話がライトスタンドで聞こえてきていて。いや、本当に優しい。負け慣れていた横浜の時は「いつものことか……」と思っている声も聞かれたけど、ヤクルトファンからはそんな雰囲気はなくて。もしかしたらその答えらしいことを2時間後に知ることになった。

序盤で7-1と大量リードをした巨人。高田はランナーを許しながらも粘り強く投げているようにみえた。

4回裏には村上のホームランが出た。
曇り空に上がった打球は一瞬見えなくなり、ライトにいた陽岱鋼がこっちに向かって速度を速める。白い空から落ちてきたボールはグラバーの収まることはなく、スタンドの3列前の方が見事にキャッチした。収まるべくして収まったぐらいの見事さ。笑
なぜだか、スローモーションな一球だった。代表に入って何か掴んだんだろうか。今シーズンヤクルトで注目している選手の1人。ますます注目することにします。

着実に1点ずつ重ねていくヤクルト。6回裏が終わって、7-4。
3点差だったらまだ分からないな…と思っていたところでの坂本のホームラン。本当にこういう選手は一振りで雰囲気を変える。4点差はさすがに決まったかな……

と、思っていた。

イニングが進むにつれて調子を上げちゃうヤクルト、最終イニングには恐ろしいヤクルトの真骨頂を見せつけられた。塩見の3ベースもあり、気づけば8-7に。2アウト1、2塁。一本で試合がひっくり返るかもしれない、そんなところまで来ていた。
センターフライで1点及ばず試合終了になってしまったが最後の最後まで何が起こるかわからない、野球の面白さを教えてもらったような1試合だった。

「9回だって試合を変えられる」
96敗からの再起、2018年何度も追いつく試合を観てきたファンの人たちは動じないわ……そりゃ強いわ。(や、ヤスアキや三上、砂田あたり頑張るんやで……!)
ベテランと若手のダブルスチールで魅せちゃうあたりもずるい。「なんかやってくれそう」そう思わせる選手が多ければ多いほどそのチームは面白い。それが勝手な私の持論なんだけど、今年のヤクルトはそんな感じがしている。

それにしても神宮は優しかった。
オープン戦だからなのか、そういう雰囲気だからなのか分からないけども。
試合には集中してるし応援はするけれども自分達が楽しみたいスタイルを楽しむ雰囲気。座っててもいいし、応援バット使わなくてもいい。近年外野席で座っていると「なんで外野席なのに座って見てるの?」みたいな雰囲気を感じなくもない。だって疲れちゃうもの、ずっと立って応援歌歌って腕上げ続けるの……。

神宮はそんな雰囲気がなくて、一番野球を楽しめる球場じゃないかと思ってしまう。どっしり構えていつもマイペースなつば九郎先生のおかげかな。
(「〇〇倒せ」は自分が応援する球団含めて好きじゃないけど……)

神宮でヤクルトの聴きなれたチャンテが流れる中、一球ごとにわくわくする感覚。野球観られるって幸せだなとずっと思っていた。今年もふらっと仕事終わりに通う気がする。いつの日か小さな黄緑の傘がかばんから出てくるかも知れない、なんてぼんやり思いながら。

#日記 #エッセイ #コラム #プロ野球 #NFB

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