4月7日、積み重ねた1勝の日

土曜日に打線が噛み合い、9点取って勝利した横浜。
日曜もこの勢いで行くぞ！なんて思えないぐらい臆病になっていた。
得点を取った次の日は打線が冷え、先発ピッチャーが好投して終盤に大量失点であっけなく負ける……

なんて、ネガテイブなモードで入ったハマスタ。

私は横浜を好きだと言っているけど、とてつもなくネガティブだ。
横浜については、一瞬でいくらでもネガティブなイメージを膨らませられる。

「誰なら打てるんだろう？」「連打って何？」
「誰なら点数とられないんだろう？」
の繰り返し。

珍しくリードした時にも華麗に逆転されるシーンを山ほど観てきて、勝つって難しいんだなと思い続けてきたからだろう。

*

意外なところでテンションが上がる私、まさかの山Pの始球式。美しい人は遠くにいても美しい。学生時代ジャニーズがめちゃくちゃ好きだった私、十数年前の自分に教えてあげたい。
「横浜で、山Pを観られるよ」
絶対信じないだろうな……。

井納が先発だから5回がスタートライン、
それまで先制できないと一気に点数を持っていかれるのでは。
エスコバーはランナーを背負ったら球が荒れる、坂本あたりに2ランを豪快に打たれるのでは。
打席では面白いように打ち取られるんだろうか……

と思っていたのに、いい方向に裏切ってくれた選手達。
山Pパワーだろうか（違う）

大和の2点先制タイムリー。
この時は「2アウトで8番大和、次の回を1番から始められるように塁に出られたらいいのに」ぐらいに思っていたのにクリーンヒットで外野深くまで飛んだ。（きっと追い方がスムーズじゃなかったのもある）

井納はテンポ良く投げ込み、5回で1点取られたものの1点で抑えられた。感動。

神里くんは気持ちいい当たりを連発して走り回り、
ツイッターで「タイムリーヒップ」と呼ばれてた相手の悪送球も絡んだり、
内野フライを上げ続けていたソトにもタイムリーが出たり。

私のネガティブ珍しく当たらない……？
いや、そんなうまくいくはずがない。

7回表2アウトながら1.3塁のピンチ。バッターボックスには坂本。
坂本はこういう時に打つ、知ってる。それも初球から気持ちいい当たりでホームランとか打っちゃうんだよな、これで1点差か……まで想像した初球。
1塁ランナーの吉川が走った。逸れると3塁ランナーも帰ってきちゃう、そんな場面。
低く速い伊藤の送球。
判定はアウト。バックスクリーンに映される伊藤光の気合の入った表情。

山Pに負けず劣らずテンションが上がった瞬間。

え、救世主なの？
どうして今までマスク被る機会に恵まれなかったの？
かっこよさがとどまるところを知らないな？

2日連続のヤスアキジャンプの後、試合終了。
終わってみたらすごくいい試合だった……。

今シーズン初めての連勝、
そしてこの日は球団創設から4000勝の日。

3000勝から時間がかかってしまったこと、暗黒時代があったこと、
知ってるなんて言うにはおこがましい。
でも、勝つことが難しいって事は嫌ってぐらい知ってる。
70周年の今年、記念すべき節目の試合をハマスタで観られたこと、本当に感謝している。

「平成の弱小軍団から令和の常勝軍団へ」

今日のWEB記事の見出しの中で、一番好きだったもの。

そうなったら、こんなネガティブな感じで試合を観ない気がする。
どうだろうなあ、そんな未来が来るといいなあ。