待つ事の大切さ

怠け者なくせに変なところにせっかちで、待つことが大の苦手というわがままでどうしようもない私ですが（汗）、これまでの人生を振り返ってみて、時を待たずに感情任せに動いて失敗した経験って数知れないなぁ・・・等とあらためて思ったりしています。それでも５０歳になり、随分気が長くなり、犬じゃないけど、待て！ができるようになってきましたよ。（笑）

若かった頃は特に、「焦っちゃ駄目」「焦れば結局遅れることとなる」「時間が解決する」と、頭ではわかっているのに、早急に結論が欲しい気持ちに勝てず、無駄に騒いで動いて軽挙妄動の果て結局事態を悪化させてしまい、結果大失敗に終わる事が多かったですが、早くに結論が欲しいなんて、余裕がない時の一方的な欲張り行為なんですよね。一時的に高ぶった感情って、冷静さを失い事の善し悪しを判断できず、後悔することが多いですものね。

宮本武蔵が

「時というものの活用を忘れてはいけない。時を待たず心を動かされることなく、思慮深く考えなければならない。」

という言葉を残していますが、どんな時でも冷静さを失わず、時の変化をを見守り、時に託す余裕が必要なんですよね。

人の心や態度って日々変化するもので、例えば昨日まで超仲良しだった恋人同士が些細な出来事で急にギクシャクすることも有得ますし、人間関係でも尊敬が敵意に翻る時すらありますよね。　
しかし、今その状況を不安に思うあまり、嘆いたり大騒ぎしたり若しくは諦めたりと、焦って感情任せに関係の結論を急がず、じっくり成り行きを見守ることが大切なんですよね。

感情的になっている時って、冷静に見れば見えるものもすっかり見えなくなっている場合が多いですし、そんな時に無理に動いても事態は空回りして、益々悪化するだけでしょうし。　時を待てば自然と元に戻る場合もあるでしょうし、時を待っても治まらない場合はきっと、それまでのご縁だったとして手放す勇気も必要なんですね・・・。

「焦らず待つ」「感情的にならない」

そろそろそういった余裕を持ちたい年頃です。